急廻状  石黒資料館文書  用語の手引
 
急廻状
〇板畑始め→順達の順番の最初の村
本村板畑、中の後、居谷、寄合、は明治22年以前には門出村の行政区。
〇無宿
〇堂宮
〇手寄
〇包み置く→ここでは隠し置くに近い意味であろう。
〇渡し場

〇糺し

         本村
 急廻状      庄屋所
    板畑始

       無宿
        □牢 米蔵

       居宿
           与吉
 右の者共 昨夜破牢致し出奔候處
 久々入牢の事に候得ば遠方へは立越え
 申し間敷定めて堂宮などや又は
 しるべき者と手寄偲び居り候事に
 これ有るべく勿論尋ね方は厳しく申しつけ
 置き候得共召し捕り吟味の上万々一
 何方に罷り出候などと申す節は厳重の
 沙汰に及ぶべく事に付き包み置かず何れも
 手抜きなく寺堂は勿論村々渡し場
 等心付け方五人組相互に糺し合い尤も
 当たりこれあり候はば早々その筋へ申し出候
 右の趣町在並びに町続き村々は勿論
   
搦め








地頭

搦め

〇柴宅→自宅の謙譲語か

注進

門出村

板畑

〇中後

〇寄合

〇居谷

与頭




 近在迄も早々差し触れられるべく候
 寅三月四日出し   御役所
      御代官中
 
 右の趣御地頭より御触れに付き
 その意を得られ不信なる者 寺社堂宮
 搦め居り候も計り難きにつき入念穿鑿
 いたし忍び居り候はば隠し置かず押さえ置き早々
 柴宅まで相届け申さるべく候 この方より
 その筋へ御注進申すべく候 以上
  三月十一日  門出村
           庄屋所
    板畑ケ
    中後
    寄合
    居谷
   右村々与頭中
 昨日至(到)来に付き申し入れ候 早々順達これ有るべく候
                         以上 
読み下し・用語解説文責-大橋寿一郎