追補→ 稗田の稗(ヒエ)について
原産地は東アジアとインドの原産地が考えられるが東南アジアの稗は日本で栽培化されて朝鮮半島から中国に伝わったものと考えられている。日本の稗は粟とともに稲作の渡来以前からすでに栽培されていたものと見られている。
稗の特性は
①生育期間が短い事。
②低温・湿地・旱魃や酸性土壌・塩害などに強い事。
③肥料がをそれほど与えなくとも収穫が期待できること。
④長期の貯蔵が可能であること。
⑤タンパク質や脂肪分などが多く栄養価が高く消化がよいこと。
など長所が多いが味の劣ることが難点とされる。
稗の栽培は古代・中世の文献からも確認でき、近世の「農業全書」では稗は最も下等な穀物であるが貧民を救い農家に利益をもたらす植物とされている。また、現存する享保・元文の文書によれば陸奥盛岡藩では94種、美濃国では110種の品種が確認されているといわれている。
(参考文献-国士大辞典) |
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