子どもの頃のままごとあそび 大橋洋子 当時(昭和30年代)子どもたちは学校から帰ると、夕方うす暗くなるまで神社のまわりや村の中を集団で駆けまわって遊んでいました。仲よし連れや女の子同士で遊んだ「ままごとあそび」も懐かしい思い出となっています。
ミゾソバの花咲く頃になると、道端や家のまわりに咲き誇るミゾソバの、つぼみや花を根気よく摘み取って白いご飯や赤飯にして遊びました。遊ぶ材料や道具も、身の回りや自然の中から見つけて工夫して遊んだものです。縁の下に首を突っ込んで割れ物置き場から、使い古した包丁やヒビの入ったご飯茶碗などを取り出して使えば、りっぱなお客様用の器になりました。フキやホウノキの葉っぱを皿代わりにしてナスやキユウリを刻んで並べ、ミゾソバの花の色分けをして茶碗に入れると、白米と赤飯が出来上がりました。 |