○通過儀礼
@取上親
赤子が生まれたときに産湯につけ、へその緒を切ってもらう人。親戚などに頼んだ。

A宮参り
初めての子ども、及び長男が誕生した場合、51日目に神社に参る。

B婚姻
昔は、嫁・婿はほとんど村内または、近隣の集落から迎えた。縁談は本家を通して行われ仲人も本家に頼むのが常であった。嫁を迎える場合「格」の釣り合いが考えられ、同格の家どうしで嫁取りするのが良いとされた。以下一般的な手順を示す。

o 本家(仲人)をとおして話がある。

o 結納→御人にはお茶2本、仲人には扇子、その奥さんにはお茶2本、嫁の親には反物を渡す。断る場合は、「お茶を転がす」と言ってお茶を返した。

o 嫁入り行列→前日に嫁入り道具などは親が送り届けておく。当日は嫁側で途中まで酒樽をもって嫁を送り、そこまで迎えに来た婿の親とそこで酒盛りをする。

o 結婚式→当日、新郎は裏で酒のかんをしていて、嫁とは顔を合わさない。
石黒の昔の結婚式の席順→クリック

法政大学学術紀行研究会高柳町調査報告(1975−昭和50年)