私たちは、雪深い黒姫山のブナ林から湧き出る水の恵みを受けて、
美味しい米作りを目指します
           
              私たちの願い
 
 
この度、私たち7人は、農事組合法人・石黒を立ち上げました。
 私たちの石黒地区は、新潟県柏崎市高柳町の南西部に位置し、山に囲まれ豊かな自然に恵まれた環境にあります。
 石黒は広葉樹林とくにブナ林が多く「ブナ林の里」と呼ばれています。
 また、山あいに7つの集落があり、田のほとんどが棚田であります。私たちの先祖は千年にもわたりこの地で雪解け水や湧き水をたよりに稲作りをしてきました。
 しかし、過疎化の波は私たちの村の姿をすっかり変えてしまいました。村人は高齢化し、田畑は年々荒れて原野にかえりつつあります。
 私たちは、せめて現在の耕作田をこの先10年、そして20年にわたり残したいと心から願っています。
 そのためには、私たちは法人組織を生かすとともに他の生産者と連携して、美味しい米づくりに取り組むことが何より大切であると信じます。
 そして、村出身者や農業に興味関心のある方々の共感を得て、一人でも多くの後継者を育ててこの切実な願いをかなえることの出来るように努力してまいります。
              組合員一同



 農事組合法人石黒の設立総会と祝賀会 2009.12.19

                設立総会

平成211219日、石黒区長会長(田辺請繁様)はじめ関係機関の臨席のなか、設立総会が行われました。この日は、猛烈な雪が降り続き、車の運転も怖いような降りっぷりでした。「多難な前途を予感させるのか、あるいは、この日を記憶に残すための猛吹雪なのか」と冗談を言っておりました。この日は、まだ正式な基金事業の採択がきていないこと、雪道の心配などにより祝賀会はせず、改めて行うこととし、とりあえず設立したということで終りました。

               設立祝賀会

  2010428日、本格的な春作業を前に冬できなかった設立祝賀会をじょんのび村で行いました。石黒の7集落の区長(大野区長大橋輝雄様 上石黒区長田辺請繁様 下石黒区長大橋昭作様 居谷区長田辺義栄様 寄合区長小林時吉様 ※板畑は中村正和 落合は大橋伊寿が区長)をはじめ、農協、普及センター、市役所高柳町事務所の担当課長、担当者より出席いただき、盛大な宴となりました。冒頭の代表理事大橋伊勢治さんのあいさつでは、法人を設立するにあたり、不安と重責で寝付けない日があった。ただ、やると決めたからには石黒の方たちに喜ばれる、法人のおかげで石黒が救われた、といわれるような存在になりたいとその心中、決意を話されました。

  石黒地区区長会長田辺請繁様からは、法人は石黒の期待を一身に背負っている。その背中が押しつぶされないよう、7集落が全力で法人を下支えする。協力を惜しまない。とありがたい激励を頂戴しました。(村田)




資料-柏崎日報記事-2010/ 6/15


           補植作業を行いました 2010.6.4
 ブナ林の里石黒は、すっかり深緑の季節となりました。私たちは今日機械植えの後の苗の補植をおこないました。
 田の形が様々な棚田の田植えは、どうしても機械だけに頼ることは出来ません。機械植えの後の補植は欠くことの出来ない作業です。
 今日の作業は、夕方に2時間ほど行いました。仲間との共同作業は能率も良く、楽しく気分転換にもなります。
 途中に、柏崎日報の取材もあり、作業が終わったのは、長い春の日も暮れる頃でした。このあたりには蛍が多く帰路には、蛍の飛び交う姿も見られました。







    早朝畔の草刈り作業を行いました  2010.8.1
 8月1日(日)の朝6時より畔草なぎ作業を行いました。作業に取りかかった頃は朝霧も上がり、いつもなら夏の太陽が照りつける時間でありますが、この日の朝は曇りで涼しい内に作業を終えることが出来ました。
 今年の夏は、例年にない猛暑が続きますが、先日、待望の雨もふり、稲の発育状態はとても良い状態です。
 石黒でも、そろそろ稲の穂が出る時期を迎えています。ブナ林を水源とする鯖石川の最上流の水と澄んだ空気の中で、どこにも負けない美味しい米つぐりを目指して私たちは努力しています。





     8月勉強会を行いました 2010.8.16
  8月16日には、勉強会を行いました。今回のテーマは、
・イノシシ被害の状況、対策について
・肥料、農薬の注文と使用資材の統一について
でした。
 
イノシシの被害は、2008年の秋に初めて板畑の嶽のソバ畑および水田に発生しましたが、その後、被害は広範囲に及び今年は落合の川沿いや上石黒にも被害が発生しました。
 板畑集落では昨年すでにソーラータイプの電気柵を設置し効果は顕著であるとのことでしたので、私たちも電気柵を設置することにしました。
 ※早急に私たちは電気柵の設置しましたが効果てきめんで以後イノシシの被害は見られなくなり安堵しております。

     イノシシ被害防止電気柵


※参考資料→イノシシ防止柵の設置


    ライスセンター清掃準備を行いました 
2010.8.29
 8月29日に、来月中旬から始まる稲の刈り取りを前に、上石黒地内の国道沿いにあるライスセンターの清掃と準備をしました。
 全員でセンター内の清掃と乾燥機と調整機の点検準備を行いました。
 例年にない異常な高温で稲の作柄に影響が出て米の品質の低下が市内で聞かれますが、私たちは水管理等に出来るだけ配慮して出来るだけ品質が低下しないように努力しております。

                ライスセンター


           稲刈り作業最盛期  2010.9.26
 好天に恵まれ稲刈り作業の最盛期を迎えました。組合員それぞれが作業に追われているところです。各自の稲刈りの様子とライスセンターへの籾搬入の様子をビデオにてご紹介します。
→稲刈り作業風景 ビデオ
→ライスセンターへのモミ搬入の様子



       10月勉強会を行いました  2010.10.4
 去る10月1日に勉強会をしました。
主な内容は、
①秋作業も終わり、いよいよ法人初の決算時期になってきましたが、初めてのことなので、やってみないとわからないことばかりです。
 今回は全員からら疑問点などを出してもらい、話し合うと共に担当の村田さんより次回に指導を頂くことになりました。
②今後の日程について決めました。


       ライスセンターの清掃をしました
 今年のモミの乾燥と調整が終わりライスセンターの整理整頓をしました。作業終了後に、先般できあがった法人のツナギを着て記念撮影をしました。



   からむしラムシ街道市で組合法人の米販売
 去る11月7日に市七街道事業の一環である石黒地区からむし街道市が行われました。私たちの組合法人石黒は、農薬や化学肥料を半分以下に減らし県の特別栽培農産物の認証をもらった米を販売しました。10㎏と5㎏の袋で販売しましたが好評でした。




     2011年度


       6月の勉強会での研修課題  2011.6.11
 昨夜(6月10日)に勉強会を行いました。課題は、平成24年から髙柳町地域で導入が検討されている「地域づくり支援員について」でした。
 「地域づくり支援員」とは、都市部の人たちに髙柳に住んでもらい地域の活性化や集落維持のお手伝いをしてもらう制度です。
 この制度に取り組む際の石黒地区における展望や課題、問題点について具体的に考えて話し合いました。



       春の農作業がようやく終わる 2011.6.12
 今年は、4月初旬に残雪が2m余(板畑)もある近年にない大雪で農作業の見通しも立たないほどでしたが、お陰様で組合法人石黒も先日、ようやく田かき、田植えが終わりました。
 今年も組合員が一致協力して石黒を受け継ぐ米づくりに取り組んで行くつもりであります。

              田かき  6月3日
              田植え 6月5日



   タキノフチの田の植え直し作業を終える 2011.6.9
 去る6月9日の午後5時から、組合員全員で下石黒タキノフチの田の植え直し作業をしました。
 当日は構成員夫婦で参加し、作業は30分余で終了しました。
 昔の田植えは、お互いに協力し合って大勢で行ったものですが、今では機械化され、このような場面はほとんどありません。
 何か、昔の田植えを思い出すほっとするようなひとときでした。






         柏崎日報日記事から 2011.6.23 
 6月21日の柏崎日報記事に私たち農事組合法人石黒のユニホームが紹介されました。 6月5日に植え付けた苗も順調に成長し緑色が濃くなりました。(下写真)




        草刈り作業を行う 2011.6.27
  タキノフチの草刈り作業を行いました。


        7月勉強会を行いました 2011.7.8
 今回の提案協議事項は下記の通りです。
  ○電気柵設置(板畑、大野、落合)のとき、緊急雇用職員を    依頼する。
  ○ライスセンター乾燥機更新
  ○籾殻の処理
  ○タキノフチ(共同分)の溝切り



       
8月勉強会を行いました 2011.8.26
今月の勉強会の提案協議事項は下記の通りです

1 報告事項
 ① 県認証(特別栽培米)の栽培管理状況(中間)報告について 
 ② H24年度用 肥料の予約について

 ③ 豪雨災害への対応(災害復旧)について

 ④ 8/28 800~ ライスセンター準備

    掃除後、燻蒸する(10日間)

 2 提案、協議事項

   ライスセンター乾燥機の更新について


     タキノフチの稲穂が出そろう  2011.8.27




      タキノフチの稲刈りを行いました 2011.10.5
 心配した台風の被害もなく、好天にも恵まれ順調に刈り取り作業も進みました。昨年とは異なり高品質な米が期待できそうです。




      10月勉強会を行いました 2011.10.1

今月の勉強会の提案協議事項は下記の通りです
1 報告事項 

 ① 法人での米の出荷の仮渡金が振り込まれています。

  ② 普及センター主催「経営発展講座」への参加について 

   ・農産物の販売方法、商談方法の研修

   ・大橋代表、村田が受講

   ・11/10に展示会があり、出展したい 

2 提案、協議事項 

 ① ライスセンター乾燥機の更新について   

   ・遠赤乾燥、30石×5台+グレーダーで再見積を依頼済 

 ② からむし街道風土市での米の販売について

     11/6開催。3kgで販売する 

 ③ その他


  髙柳中生徒総合学習に来訪 2011.11.24
 11月24日に高柳中学校2年生11名が総合的な学習の時間の勉強で(農)石黒のことについてはなしを聞きたいと
石黒を訪れ大橋伊勢治代表が法人設立の経過や目的についてはなしをされました。
 中学生は地域活性化のことについて勉強をしており今度修学旅行では兵庫県姫路市家島町へ行き海(島)の地域活性化について見てくるそうです。山(石黒)と海の両方のはなしを聞くことで学習の深度を深めたいと先生がいわれていました。


 大橋代表は説明のなかで一番の目的は後継者育成であり家族経営では一代で終ってしまうが法人は会社として引き継ぐことができるので石黒と石黒の農地を引き継ぐことを使命に感じ設立したといわれていました。
    (文・写真 村田)




     2012年度


      
月勉強会を行いました 2012.6.8
 田植えの最中ではありますが、今日、6月の勉強会を開きました。今回の議題は南部ライスセンター乾燥機の機能強化対策についてです。



   
タキノフチの田の補植を総勢で行いました2012.6.13
 大雪のため例年より遅れた田植えも殆ど終わったようであります。
今日は、午後5時半から、下石黒タキノフチの補植を行いました。
 例年、タキノフチの補植は総勢で行う事になっています。今年は組合活動の指導をお願いしております村田さん〔写真前左端〕にもお手伝いをいただきました。
→補植の様子ビデオ



       タキノフチの田の、くろなぎ作業行われる 2012.6.24
 朝7時半~9時までの予定で、指導員の村田さんにも参加いただき、タキノフチの草刈り作業を行いました。
 作業は1時間足らずで終了し、大勢での共同作業の威力を実感しました。
 終了後はブナ林の木陰で車座となり朝中食を食べながら今後の活動についていろいろ話し合いましが、とくに、先般の大雨で崩落した用水路に沿った道路の修復についても対策が心配されることです。くろなぎビデオ資料


          ライスセンターの清掃を行う 2012.8.25
 8月中旬からまとまった降雨がなく、大切な稲穂の充実期に水不足が生じて、一部では立ち枯れまで発生したところもあります。
 半トン入りタンクで水を運んで対応するなど深刻な状況となりつつありますが、刈り取り時期も差し迫ってきたので今日、ライスセンターの清掃を行いました。
 今年は、念願の乾燥機の入れ替えも何とか実現し、近日中に取り付けされる予定です。



        
8月の勉強会をおこないました 2012.8.31
 本格的な稲刈りに入る前に、勉強会で組合員の状況を確認しあいました。
稲作の状況は夏の高温と少雨で稲が枯れ始めたところもありましたが、その後の雨で何とか持ち直したようです。しかし、五百万石を刈り取った大橋代表の話では収量が落ちたとのこと、残念なことであります。
 また、今年もイノシシの被害が出始めました。とくに、寄合、大野で被害が出たとのことです。
 ライスセンターの乾燥機の入れ替えも何とか稲刈り開始までに工事が終了の予定で安堵しております。
 今年もいよいよ稲の収穫期を迎え、組合員全員が健康安全に留意して取り組むことを確認して勉強会を終えました。

 



  籾ガラの出荷準備とライスセンター清掃を行いました 2012.10.28
 ようやく、私たち農事組合法人石黒の今年の収穫作業も終了しました。
 今年の作柄は夏から秋にかけての水不足の影響を受けた田も多く、全体的には収量が例年に比べ若干減少しました。今年は、梅雨の時期に雨が少なく梅雨明けも早く、その後は真夏日が続き夕立も少ない年でした。
 そのため、用水に恵まれない田にはポンプで川の水を揚げていましたが、一時は石黒川、落合川の上流の川の水も細まり取水もままならず場所によっては田にひび割れが生じる有様でありました。
 しかし、組合員で共同作業や情報交換など行い助け合って全員が収穫を終えることができてほっとしたところです。
 今日は、農協に出荷するもみ殻の準備とライスセンターの収穫作業終了後の清掃を村田指導員からも参加していただき行いました。
 



     2013年度

      タキノフチの水路掃除をおこないました 2013.5.11
 5月6日にタキノフチ〔下石黒〕の水路掃除を行いました。今春の融雪で水路の一部が崩落し通水が危ぶまれましたが、壊れた管を縦に切断して木の枝を切ったものを入れて広げて何とか通水することができました。
 この水路は1㎞ほどあり、松沢川に沿った急斜面にあるため、しばしば大雨や融雪により道とともに崩落し、そのたびに修復してきました。
 今回は、田植え期も迫り、本格的な改修工事を待つ余裕もなく組合員で知恵を絞って何とか暫定的な修復をすることができました。
 村田指導員には『みなさんの頭の良さとへこたれなさに感動しました」と感心していただきました。今年度も、いよいよ農作業開始となりましたが、組合員全員が協力して、石黒を受け継ぐ米作りを目指して努力したいと思います。


                    崩落場所

                  つぶれた管の修理

                  水の取り入れ口


    
 タキノフチの田まわりの草刈りをしました 2013.6.16
 去る10日に補植を終えまして、今日〔16日〕は、朝5時半よりタキノフチの田周りの草刈をしました。この日は朝方まで小雨模様でしたが、6名〔1名は都合で不参加〕で行いました。皆が草刈のプロなので7時には終了しました。
 そのあと大橋代表が用意してくれたパンとバナナを朝食にいただきました。 待望の雨も7時過ぎには止み晴天となりましたが、タキノフチの用水は途中の一部が道が崩落したため、応急修理をして引いており水不足の心配はありません。しかし、石黒地区の水不足は深刻であり、1日も早い、まとまった雨が待たれます。
 昨日の土曜日には、12mm(鯖石川ダムで観測)の雨があり一息つきましたが
もっと降ってもらいたかった。18日以降の傘マークに期待しているととみなさん言われていました。
 今日も、みなさんは、5:30集合の前に山へ行ってポンプをかけたり水見に行くなど夜が明ける前から奮闘されています。小野島さんは、水が田に行き渡るよう早めの溝きりをしたとのこと、みなさん、ほんとうに見習うべき百姓根性です。
〔情報提供 村田指導員〕

                
           8月の勉強会をしました   2013.8.29
 今月のテーマは「人・農地プラン」の決定内容についてです。
 今日のように、農業が厳しい状況に直面している中で、持続可能な農業を実現するためには、言うまでもなく人と農地の問題を一体的に解決していく必要があります。
 このため、今、全国でそれぞれの集落・地域において真剣に話し合いが行われています。「人・農地プラン」は、未来の設計図ともいうべきものであり、きわめて大切なものです。
 しかし、高齢化や後継者不足、耕作放棄地の増加などで、5年後、10年後の展望が描けない私たち石黒においては、これはほんとうに難しい課題です。



     稲刈りが始まる、委託した田ではハイブリット稲刈り 2013.9.16
 いよいよ収穫の時期になりました。しかし、今年の稲刈りはどこもかしこも難儀をした稲刈りとなりました。稲刈り前の台風による雨と風が田を軟弱にし、稲をベタッと転ばせてしまいました。まさしく、「のめくった」稲の刈取りとなってしまいました。田が軟弱なため、コンバインが入れず、人海戦術で手刈りをした田んぼが数多くありました。それも、のめくっているため思うほどはかどりません。一反歩刈るのに5人がかりで1日かかりました。
 
①コンバインを田の端におく。→②手で刈る。→③コンバインのところまで運ぶ。→④脱穀する。なので、人海戦術、体力勝負です。人が刈って、機械で脱穀するので、「ハイブリット稲刈り(2つの手段を組み合わせた稲刈り作業)」と命名して、慰めあって笑っていました。法人メンバーは、日ごろの田んぼの手入れがよいので、コンバインが入れない田んぼはほとんどなかったのですが、稲刈りを受託した田んぼでは、メンバーとおっかさん方を総動員して、なんとか終わらせました。相当に難儀した稲刈りでした。(村田)



               出荷始まる 2013.10.5
 昨年は、カメムシや高温障害により、一部等級がよくありませんでしたが、今年は全量一等米とすることができました。また、品質向上のため、米を篩う網目が1.85mmから1.90mmと大きくなり、出荷量の減少が心配されましたが、思ったほどの減少にならず安心をしました。(村田)


              反省会 2013.11.29
 一年を労う反省会を行いました。反省会には奥様方を招待し、一年間苦労をかけたお礼にたくさん飲んでもらいました。また、石黒区長会長(兼農機具の修理、面倒を見ていただいている)田辺請繁様にも参加いただき、楽しい反省会となりました。(村田)




                
 今年度の勉強会

年月日

内     容

H25.1.31

県認証栽培(減々)米の申請について

決算について

H25.2.15

農業経営基盤強化準備金の積立について

H25.2.25

決算総会

H25.3.29

有機肥料、環境保全型農業直接支払の
取組について

H25.4.26

25年産米の出荷(申込)について 

人・農地プランの作成状況について

H25.6.7

渇水の影響について

H25.7.18

肥料・農薬の選定・申込について 

有機農法(小祝政明白い根農法)について

H25.8.29

人・農地プランの決定内容について

H25.10.17

作業受託清算(請求書作成)

H25.11.7

作業、出荷等の実績確認

環境保全型農業直接支払の書類整備に
ついて

H25.11.29

()石黒反省会(慰労会)

   (村田)


                今年度のまとめ
  今年一年もなんとか乗り切ることができました。メンバー個々の頑張りが一番ですが、家族をはじめとした周りの方々が支えてくれたこと、それにメンバー同士の支え合いがあったからこそ乗り切れたものと感謝しています。
 来年は、5年間耕作を続ける約束をすることで交付される国の交付金制度(第3期直接支払制度)の最終年となります。この5年間の約束を何とか守ろうと、歯を食いしばって続けてきていて来年がその最後の年となります。ですので、来年はなんとしても今の耕作を続ける気でいますが、その約束を果たした後、再来年も同じようにできるかと問われたとき、とても無理ではないかという心配(と同時にあきらめの気持ちも)があります。法人メンバーも現状で手一杯でありますし、法人自体に高齢の波が押し寄せてきています。
 再来年を見据え、後継者づくりが急務なのですが、これだという手立てがなかなか見つからない状況です。しかし、悲観ばかりしていてもしようがありません。精一杯働くこと、お互いが助け合うことを一日一日と積み重ねていくこと、それが(農)石黒の今できることであり、そこに少しづつでも明かりが差し込むことを信じ頑張ってまいります。(村田)





     2014年度



    タキノフチの補植を全員で行いました  2014.6.4
6月4日の午後4時半から全員でタキノフチの田の補植を行いました。補植は、組合員7人、奥様方3人計10人で行いました。一人5列×10人=50条植での補植でしたので、あっという間に終わりました。
大勢で田のなかを歩くと、波がたったようになるため船酔いしたようだと笑いました。
この日の補植に間に合わせるため、小野島弘さんが 夜暗くなっても、トラクターのライトを点けながら代かきを行い、大橋代表が田植を行いました。
・畔の草刈を6/15(日)朝5:30より行うこととしました。〔村田〕






          早朝草刈作業を行いました 2014.6.15
 6月15日早朝5時半からタキノフチの畔草刈をしました。前日からの恵みの雨も止み朝から快晴の作業日和に恵まれました。作業は1時間半ほどで終了しました。
 田のくろに生えたナツグミの赤い実が朝陽を通して宝石のように美しく映えていました。田の南がわに切りたつ石黒城山の方でホトトギス、北のヨシグイ沢の方角からは、アカショウビンの鳴き声がしきりにしました。
 こうして、爽やかな夏の朝に仲間がそろってする共同作業は気分転換にもなり、かつ、お互いに情報交換の場にもなり、有意義なものと思います。(HP石黒の昔の暮らし編集会)
ビデオ-タキノフチ畦草なぎ作業






        6月の勉強会を行いました  2014.6.19
 定例の勉強会を行い、中山間直接支払制度をはじめとして、石黒農業の今後を話し合いました。

村田:来年から4期対策(H27~H31)になりますが、みなさんどんな感じですか?
伊勢治:役所でも面積の把握をしたいといってきている。次(4期対策)は、面積を減らそうと思っている。
昭雄:体がついていかなくなってきた。借りている田んぼは返すところがでてくるだろう。*1
幸夫:体調を考え、無理できない。30%くらい減らそうと思っている。また、考え方を転換し、8割単価でも仕方がないとも思っている。
弘:条件の悪いところはやめざるを得ない。
勝善:石黒より条件のよい鯖石でも厳しいといっている。
村田:3:4:3方式はみなさんにとって、どうでしたか?*2
伊勢治:農機具の整備に支援してもらったのはありがたかった。
村田:後継者について、どうお考えですか?
伊勢治:後継者が、かわいそうだ。ここにいるみんなは、何十年もやってきて段取りをすべてわかっていても苦労している。いきなりきても、自分たちの1/4くらいしかできないだろう。大変さは平場とは比べ物にならない
弘:こどもの学校を考えると、高柳に住むのは厳しい。*3
村田:「高柳一協定」はどうですか?
伊勢治:協定が大きくなれば、それだけ意見の食い違いがでてくるだろう。
村田:落合の方は、大島区の協定にも参加していますが、高柳と比べてどうですか?
伊勢治:大島は非常に厳格。すべて農家の責任においてやっている。高柳は、今まで甘すぎた。今くらいが普通で、今でも大島のほうが厳しい。
村田:今日はいろいろ話を聞かせてもらい、ありがとうございました。
伊勢治:今日はいい話ができなくて悪かったですなあ。(ワハハ)

*1 田んぼを返すといっても、地主は都会におり、返す=「野に返す」ことになります。
*2 高柳町では、H12より交付金を3:4:3(個人:集落:町全体)(H22より5:3:2)の割合で配分してきました。
「町全体」とは、集落を超えた活動(ライスセンター支援や機械・施設整備など)を支援するためのものです。
町全体でプールすることにより、広域的な活動に支援したり、集落分だけでは不足する活動(農道整備や機械整備など)へ重点的に使ったりするなど、交付金を再調整する効果がありました。
また、農村にある三つの立場「私」「共」「公」それぞれに活用することで、三者が一体になることをねらったものでした。
*3 バスの便が悪く、親が送り迎えをしなければなりません。また児童数の減少(今年の小学校入学なし)により、今後さらなる学校統合もがあり得るかもしれないという心配もあります。

今回の勉強会で、非常に多くのヒントをもらいました。
①石黒の将来農業は決して明るくなく、明るいどころか、暗闇に突っ込んでいっているようなものです。が、話をしているみなさんは決して暗くない。明るく笑いながら話をしてくれ、大変さを笑い飛ばす元気がまだ残っていました。
②「後継者はかわいそう!」といわれていました。が、「来るものは拒まず」とも感じました。ならば、来る者に「石黒が好き!」といわせればよい。みなさんの生き方を素敵だと感じる人は必ずいるはずです。右肩下がりの今の時代、「金より生き方」を選ぶ若者が、昔より増えてきた実感があります。そういう人たちが石黒と出会う機会を作れれば、0%が10%くらいにはなるのではと思いました。
③中山間直接支払をはじめ、いろいろな交付金がありますが、問題のひとつが「事務」です。農家に「事務」ほど苦手なものはありません。「高柳一協定」について聞いてみたのは、事務の簡素(一括)化や大きい交付金にすることで、重点的な使い方ができるなどメリットが大きいのではないかと思い聞いてみたのですが、「意見の食い違い」「考え方の相違」など消極的な意見が多くありました。役場が調整機能を果たしていたときと違い、今は農家(集落)の事情が最優先されてしまうように感じます。だれか「音頭取り」がいない限り、「高柳一協定」は難しいと感じました。(村田)


        タキノフチの溝切り作業を行う 2014.7.2
 今朝、4時半から、タキノフチの溝切作業を小野島さんが行っておられた。今のところ稲の生長は順調のようだが。水の入排水をスムーズに行ない水管理を適正に行うためには溝切り作業は欠かせない。今朝は、特に朝霧が濃く視界がきかないほどであったが、2時間ほどで作業を終えた様子だ。〔HP編集会〕


ビデオ-溝切作業の様子




 (農)矢田営農組合、(農)山室生産組合との交流会 

 7月19日、市内矢田において、()矢田営農組合、()山室生産組合と()石黒の3法人が集まり交流会を行いました。平場の矢田、中山間の山室、山間の石黒と生産条件の違う法人同士、技術や経営などについて話し合い、お互いが今後の法人経営に活かしていこうとの趣旨です。

 矢田のライスセンターにおいて、代表理事の石黒様((農)石黒と矢田の石黒様でまぎらわしいですが・・)、理事の山岸様、監事の永井様よりおはなしを伺いました。そのなかに、()石黒にとって今後のヒントになるおはなしがいくつかありました。

 ひとつが、カメムシ防除について。近年カメムシが大量発生し、米に黒い点(カメムシが稲の汁を吸う)をつける斑点米による品質低下(検査で1000粒中3粒あったら2等米に格落ち)がかなり深刻で、石黒においても、出穂時には防除は欠かさず、多発田では2回防除を行うところもあります。斑点米は、お米に黒い点がついてしまい、見た目が非常に悪くなります。昨年、石黒でも買っていただいているお客(仕出し屋)様より、「斑点米があり、お寿司にできない」との指摘をいただきました。食味には関係しませんが、それ以前の前提として、斑点米は米の評価を一気に落としてしまうものです。(一部の消費者の間では、見た目より農薬の使用を問題視し、斑点米を食べようと呼びかけている団体もありますが、一般的には非常に嫌われています。)

 一方、カメムシ防除に使うネオニコチノイド系(柏崎はほとんどネオニコチノイド系だと思います)の農薬は、「ミツバチ」の生態を壊す元凶として疑いがかけられており、その使用について、危険視する向きもあります。(既に欧州では、使用を規制しているとの報道もありますが、使用方法等違いがあり日本では、まだ「容疑」であり、「犯人」と決まったわけではないようです)

 現在では、斑点米対策として「色彩選別機」(米をカメラに映して斑点米があると空気で吹き飛ばす機械)の導入が広まってきており、矢田営農組合においても導入されていました。

「色彩選別機が入ったので、カメムシ防除の散布を止めました。どうせ色彩選別機にかけるんだから、防除してもしなくてもおんなじでしょ」と矢田の石黒代表が説明されるのを聞き、発想の逆転、なるほどと思いました。石黒でも同機の導入を検討していましたが、防除を止めるという発想は全くありませんでした。色彩選別機を導入することで、農薬を減らせる、農薬を買わなくていいから経費の節減になります。機械代だけを考えると高価で、費用の捻出をどうしようかと頭を悩ませていましたが、防除を止めれば、農薬代を削減でき、差引で考えれば、そう高いものでなくなってきます。防除にかかる農薬代は、3,300/10a10haであれば330,000円にもなります。色彩選別機は約250万であり、8年分の農薬代で買えることになります。防除をしたうえで、色彩選別機にかけるという発想しかなかった我々には目から鱗が落ちる考えでした。(その後、石黒でも色彩選別機を導入することとしました。)

 ふたつめが、米の販売、販路における取組について。矢田営農組合では、JA、卸業者との直接取引、酒造会社(酒米の契約栽培)と3つの主要販売先があるそうです。リスク分散、交渉力の確保など販売先の複数化は経営上の必須だといわれ、石黒の勉強会でもJA以外への販売について希望的な話題としてよくでていましたが、実現にはかなりの努力が必要だと感じていました。それを既に矢田では、実践していることに関心させられました。

 三つめが、経営、経費にかかるシビアさについて。言い換えるとJAに頼らない経営、JAも取引先のひとつであるという捉え方です。肥料、農薬の購入においてJAを含む複数業者から見積を取り、比較のうえ購入しているそうです。見積を取ってみると、かなりの差があるとのことで、仮に農薬が3,000/10a2,500/10aでは、10haで5万円の削減になります。売上増も大事だが、米価下落に歯止めがかからない昨今、それ以上に出る金(経費)を以下に抑えるかが大事だといわれていました。石黒は山の中でJA以外の取引先(取引してくれる会社)がほかに見当たらないという点で、矢田とは経営環境が多少違うとは思いますが、今までのようなJAと持ちつ持たれつの関係、そんな悠長なこともいっていられない状況に行き着いた感もあるわけで、要は真剣さの違いを痛感させられた気がしました。

 そんなことで、矢田営農組合、山室生産組合との交流会は、高柳のなかだけでは受けられない刺激を存分に受けたよい交流会となりました。(村田)

 

 
      色彩選別機の導入 2014.9

 近年、カメムシによる斑点米の品質低下(1,000粒のうち3粒斑点米があると2等に格落。JA出荷は、斑点米が多いとJAで色彩選別機にかけてくれるが、500円/袋くらいとられる。また、個人販売だと苦情の一番の原因になる)が多く、その対策として出穂時(穂がでてから籾が硬くなるまで間)の防除を行ってきましたが、それだけではなかなか被害をなくすことは難しくなってきました。現在では、米の調製時に「色彩選別機」で斑点米をはじく(玄米をカメラで見て、斑点米や異物を文字通り空気ではじく)ことにより、斑点米を取り除くことが一般的になりつつあります。
 
 

 当法人でも、2、3年前より導入を検討してきましたが、導入に250万ほどかかり、更なる投資が必要なため見合わせてきました。
 そんななか、石黒地域より中山間地域等直接支払交付金の共同活動分に少し余裕があるので、法人の設備増強にだったら支援してもよいとのはなしをいただきました。

 そのはなしを受け、全員で話し合いを行いました。前々から検討していたことだし、これを機に導入してはどうか、後継者の目途がなく、(今のままだと)自分たちの代で終わるものに、これ以上お金をかけなくてもよいなど賛否双方の意見がだされました。結果、今(お金があるうちに)やらなければ、後々はもっとできなくなる。支援金があれば、自己負担分もなんとか工面できることとなり、導入を決定しました。導入により先日、矢田営農組合、山室生産組合との交流会のなかで聞いた「カメムシ防除省略農法」「ミツバチ悪影響説」など防除自体をどうするかについても、検討できる体制が整いました。ただ、防除しない場合、今よりどれほど斑点米が増え、色彩選別機だけで取り除けるかどうか不安があるため、防除の全面的な取りやめはせず、防除、色彩選別機の併用を基本とすることとしました。
 

 さっそく、JAに発注し、稲刈りが本格的になる前の9月上旬には、ライスセンターに設置されました。これにより、籾の乾燥から玄米になるまでに、
①粗選機(異物を取り除く)
②籾摺り機(籾ガラをむく)
③米選機(粒のよいものとくず米(いりご)を分ける)
④色彩選別機(斑点米などの着色粒を取り除く)
⑤計量機(30kgに計量する)と 五つもの機械を通すことになります。機械がやってくれることとはいえ、たいへんな手間(とお金)がかかるものだと感じます。
 導入により、ライスセンターで乾燥調製した米は、全て1等米となりました。また、斑点米除去のため色彩選別機を使用することも多くあり、成果はすぐに表れました。(村田)

 

       
米の卸業者、石黒を訪れる

 早生の稲刈りがいよいよ始まった9月7日、矢田営農組合の紹介で小千谷市にある米の卸業者さんが石黒を訪れました。

 

 当法人としても、JA以外の販路を模索していたところだったので、ありがたいおはなしでした。

 ①新潟米はまだ去年の米が  売れ切れておらず厳しいとのこと、
 ②もち米は比較的高値で取引されており、あと1~2  年はその水準を維持しそうであること。
 ③高柳の米をほしがっている人
(魚沼米ほど高くなく、美味しい米)がいること、など販売動向を教えていただきました。

 

また、仮に取引を行うとした場合、等級検査員がいるので、検査はライスセンターで行い、出荷もそのまま取りにきてくれるとのことでした。

 今年は、既にJAへの出荷契約が済んでおり、そちらへまわすお米がなかったため、取引成立には至りませんでしたが、来年度以降、どうしていくか検討していくこととしました。(村田)

 


 ライスセンターの清掃と冬囲い行う 2014.10.26

 石黒で用事を済ませて帰る途中、ランスセンターの前
を通りかかると農事組合石黒の方々がライスセンターの
掃除をやっておられた。
 ライスセンターは乾燥機の入れ替えや色彩選別機の導
入で愈々充実した施設になっているようだ。




  設立第1期(H21-26)の決算総会を行う 2015.2.26

去る2月26日、設立第1期最終第5年度の決算総会を行いました。冒頭、大橋伊勢治代表から、
・石黒地区の方たちから当法人への期待をひしひしと感じる。
・しかし、我々も歳をとったという現実も痛感する。
・米価の下落が続く中、稲作(経営)の考え方を変えていかなければならない現実に直面している。
・JA一辺倒から自立した経営に転換していくにはどのよな道があるか。
などについて問題提起があり、話し合いを行った。
 そして、議案審議でも、今後の計画的な機械・設備投資や健全な経営の重要性など、組合員から真摯で貴重な意見が出され。みんなが新しい設立第2期への決意を新にした。
会のおわりに再び代表より、
・ライスセンターは石黒地域のものであり、今は、我々が預かっているにすぎない気持ちである。機械設備も更新してもらった。我々はできるだけ次の世代に繋げる努力をしていきたい。
と我々の決意を述べられた。

    (村田)

  設立第⒉期(H.27-32年)の記録へ


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※シンボルマークの意味→クリック
バックナンバー第1期の記録  平成21年~平成26年 
.私たちの願い(左掲載)
.これまでのあゆみ
千年の棚田をつなぐ農事組合法人 石黒
   第2期の記録 平成27年~平成32年

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       平成27年度記録はこちら
下の記録は昨年度までのものです 
バックナンバー・平成26年度
設立第1期(H21-26)の決算総会を行う 2015.2.26
 
ライスセンター大清掃と冬囲い 
 
コメ卸業者石黒を訪れる 
 
 色彩選別機の導入
 
(農)矢田営農組合、及び
(農)山室生産組合との交流会を行う 
 
米出荷始まる-ビデオ
2014.9.20
 
 
 タキノフチの溝切り作業を行う 
2014.7.2

 
ビデオ溝-切り作業2014.7.2 
 
6月の勉強会を行いました
 2014.6.19
 
 
ビデオ-早朝の畔草刈作業 
2014.6.15
 
 
タキノフの田の畔草刈をしました 
2014.6.15
 
 タキノフチの田の補植を全員でおこないました              2014.6.4
 
 タキノフチの田の補植 
スライドショー→クリック

           
2014.6.4
 
  平成26年度(第5年次)  
 広報 JA柏崎 1月号の農事組合石黒紹介記事 
 
今年度のまとめ 
 
今年度の勉強会の実施の概要
 
本年度反省会
 
出荷始ま 
 
 稲刈りが始まる、委託した田ではハイブリット稲刈り
 
 8月の勉強会を行いました
 
タキノフチの田まわりの草刈をしました 
 
タキノフチの水路掃除を行いました 
 
  平成25年度(第4年次)  
 
収穫作業終了後のライスセンター清掃を行う 
 
8月の勉強会を行う 
 
ライスセンターの清掃を行う 
 
全員でタキノフチくろなぎ作業行う 2012.6.24 
 くろなぎビデオ資料
タキノフチの補植作業をする 
  補植作業ビデオ 
6月勉強会の勉強会を行う  
 
  平成24年度(第3年次)
        
 
髙柳中生徒総合学習で来訪
稲刈り作業-タキノフチ
.
柏崎日報記事から
.
タキノフチ植え直し作業行いました
.
田かき・田植え作業終了しました
.
6月の勉強会を行いました
.
 平成23年度(第2年次)
.
ライスセンターの整理整頓
10月勉強会を行いました
.
稲刈り最盛期となる
 稲刈り作業風景 ビデオ
 ライスセンターへのモミ搬入の様子
会員紹介
ライスセンター清掃・設備点検を行う
2010.8.29
.
8月勉強会を行う 2010.8.16
.
※参考資料→イノシシ防止柵の設置
畔草刈り作業を行う 2010.8.1
.
補植作業を行う 2010.6.4
.
発足に関する報道記事
..
農事組合法人石黒の発足祝賀会
 2010.4.28

.
設立総会行われる 2009.12.19
 平成22年度(第1年次)
 
関連サイト
石黒の棚田
花坂新田-棚田百選
ひとらごと-棚田「かざまき」

原野に還る棚田「かざはり」-ビデオ
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(石黒の昔の暮らし編集会)
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大橋伊勢治
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中村勝善
コメント
 
 農事組合法人・石黒の立ち上げは素晴らしいことですね。すでに活動が始まっているようですが、石黒に在住の人も、また、県外に離れた人にとっても故郷石黒の存続は心からの願いです。
 通信にも書かれてあるように、離れてお住まいの人々との連携は決して容易ではないでしょうが、集落の空き家などを利用するなどにより不可能ではないような気もしますが・・・・・・・。
 どうか、みなさん健康に留意されてがんばってくださいね。
    大橋洋子(福島在住)

(前文略)
 今後の石黒のありようについて今の気持ちとしては限界集落と言われて、ただ衰退していくばかりの実情に歯止めをかけられるような
魔法の施策はないでしょうが、何とかしなければとは誰しもが思っていることでしょう。
 石黒で、数十年農業をやった人も、今は田や畑も人手に渡るか、荒れ地となって原野になっていることでしょう。そういう方はなおさら、帰りにくくなっているかもしれません。
 それでも、夏場農業をやる間の住居を無料で開放するとか(学校、分教場とか、空き家)農機具も離村した人のものをご自由にとか、都会の定年者でも自給自足、夏場滞在OKなど人に来てもらえる環境づくりなど、行政のバックアップを受けながら考えてみるのもいかがでしょうか?
 (埼玉県在住の田辺さんからのコメント-2011.12.22受信)

        TPPと石黒の農業

 
 今日(2013.12.10)の新潟日報に、TPPに関するつぎのような記事が見られる。

○TPP交渉越年へ-難航分野、隔たり大きく
○「十日町市、農家所得12%増しと試算-減反見直し補助金活用で
○農地機構設立に400億円-農水省13年度補正で前倒し


 これらの記事から、「TPP交渉は難航しているが、政府はすでに農業政策転換の舵を切っており、農家もこの大きな変革に対処する態勢に入りつつある」ということがうかがわれよう。
 いずれにしても、日本の新たな農業政策の方向は、農地の集約による大規模化による生産力向上であって、TPP加入によって日本農業の自立を目指している事は確かである。
 だが、その実現までには、様々な問題や障壁があるだろう。
 当面のTPP交渉でも、参加各国が自国の利益を主張し妥協の見通しさえ立たない。お互いの譲歩なくしては交渉妥結はおぼつかない。結局は、日本も聖域とする米についてアメリカに一定の譲歩をしなければならないことになるのではなかろうか。

 そうなると、交渉妥結後は完全実施までの猶予期間10年ほどの間に、政府は段階的に実効性のある政策を実現していかなければならない。その過程での農業政策が石黒のような山間地の農業にどのような影響をあたえるかが大変憂慮されるところだ。

 さて、政府は、来年度から経営所得安定対策(報道では減反補助金と表現されている)を現行の10aあたり15,000円から半額減の7,500円とし、2018年度には廃止する方針と発表した。

それに代え、飼料米栽培への補助金を来年度から3割増の10万5000円(現在8万円-10a)まで増やす方針だという。

また、それとは別に、石黒のような山間僻地においては、平野部との生産コストを補うものとして中山間地域直接支払交付金があり、現在10aあたり21,000円が交付されている。

新聞報道によれば、これらの現行制度を見直し、新たな「日本型直接支払」として創設を予定しているとのことである

 その目的は、「農地を守る活動や、農村の環境を良くする取り組みの支援」としている。これが、現在の「中山間地域直接支払制度」に比べて、石黒のような山間地の農業にとってよりメリットのあるものであるかどうかは分からない。

 今まで中山間地域直接支払制度では、石黒は柏崎市内の31の協定地域の内では突出した交付金額(全体の約2割)を受けていただけに特に注目されるところだ。

 いずれにしても、10年後、20年後の日本の農業、また、故郷石黒の農業は、どのような姿になっているであろうか。
 「美しい日本の国づくりを国民とともに目指す」と宣言した阿部内閣が、山間地の美しい棚田をないがしろにするわけはないと信じたい。
 しかし、過疎化と高齢化が極限まで進みつつある石黒のような地域の農地を保持することは、今の農政のもとでは極めて難しかろう。

 では、どうのような農業政策が望まれるか。

 何より、これを「農業政策の一環」としてではく、「
国土保全、自然保護」の観点から、独立した国の重要課題として位づけ、今後の課題である「農地の大規模化、生産性向上」とは切り離して、政府が本気で対応することが肝心なことと思う。いわば、農業政策から農村政策への転換といってもよい。 

 
 
 石黒のような農地の保全の難しい所には、それに見合った支援がなければ、後継者など望む方に無理があるというものだ。

 いわば、一律ばらまき型の補助制度ではなく、国土保全、水源を含めた自然保護等に貢献している僻地の農地の維持管理者には、もっと手厚い安定した直接支払い補助制度が必要だということだ。
 もし、直接支払い率が現在の2倍になるならば、状況は大いに変わるであろう。


 
実際、石黒のような中山間地域の農地を含めた自然の保全は、最近の地球温暖化による異常気象への対処からも、その必要性が高まっていることは明らかである。
 とりわけ、石黒地区の棚田の果たしているダム機能には大きなものがあり、その機能が失われたときの下流域の水害の規模は予想をはるかに越えるものになるのではないかと思われる。

 
さしあたり、「農事組合法人石黒」をはじめ、他の組合、及び地区行政組織と連携して、現行の制度を十二分に活用して一年でも長く、石黒の農地と自然環境維持にあたってほしいものである。


 「農事組合法人石黒」が結成されてから、ちょうど今月で丸4年が過ぎた。幸いにも優れた指導者を得て、タキノフチ農地などでの共同作業と月例の勉強会をとおして貴重な実践を積み重ねてきた。

 そして、今、国の農政の大きな変革の波を迎えている。この変革が石黒の農業(農地保持・保全)にもたらすメリットデメリットは未だ分からない。

 いずれにせよ、今こそ、農事組合法人石黒が、4年間の実践で得た経験を生かして、石黒の他の組合組織との連携のもとに、今後の農業政策を最大限に活用し、何とか更なる発展が得られることを期待したい。 

 4年前に、
「せめて現在の耕作田をこの先10年、そして20年にわたり残したい」という旗を石黒に高々と掲げて組合を立ち上げられたことは、地区住民はいうまでもなく、石黒にゆかりある者にとつても、まことに喜ばしく、心強いことであった。
 実際、高齢化により耕作が無理が生じ、農事組合法人に耕作を引き受けてもらう例も数例があったと聞いている。
 

 どうか、みなさんも、健康安全には十分留意されて、取り組んでいただきたい。
 
HP石黒の暮らし編集会も微力であるが、今後も応援していきたい思っている。
                  (2013.12)
 
(HP石黒の昔の暮らし編集会 文責大橋寿一郎)

 
勉強不足による誤りもあると多々あると思われます。(村田指導員より御指導をいただき一部訂正しました)これを機会に今後、現在の農政について少し調べてみたいと思っていますが・・・・・特に政権ごとに変わる上に各省連携の仕組みなど複雑で老化が進む筆者の頭脳では理解が難しいですね。(寿一郎)
            

   「TPPと石黒農業」読んで

TPPとは関係ないのですが、私が思っていること書きました。
 

 石黒農業、それは中山間地農業をどうするか、その先には農村の存続をどうするかに繋がっていきます。二年前、高柳町山中に婿さんに入った方がいますが「村の人と酒を飲むとき95%は田んぼの話だ。」といっていました。まさしくそのとおりで、村の暮らしは田んぼや畑とともにあります。農業を続けることが、農村が続くことだと思います。

 以前、農水省の方の公演を聞いたとき、「日本の農地の6割が平場、4割が中山間地」といわれていました。TPPや飼料米、農地集積などは、6割の平場を見た政策だと思います。農水省の方は、4割の中山間地もちゃんと考えています、といっていましたが、農地の集積は中山間地にとってプラスどころか、マイナスになる、馴染まない考えだと思います。その講演会の時「農村の活性化は田んぼに人が大勢いて、話し声や笑い声が山に響くことこそが活性化であり、集積は、すればするほど人が減り、農村は廃れていってしまう」と発言している方がいらっしゃいました。そのとおりだと思います。

 中山間地農業の現状は、極端にいえば、制度がどう変わろうとあまり関係なく、気力勝負、体力勝負の様相です。直接支払制度の約束の5年間は何としてもがんばる。ただその先は1年先が見越せない。次の5年の約束はもう無理だというはなしをよく聞きます。跡継ぎや新規就農者がなく、今の人たちが気力、体力の続く限り農業を続けるだけが中山間地の農業継続、農地保全の現状であり、そこにお金の多い、少ないは問題となりません。一に気力、二に体力、お金は二の次、三の次となります。

 では、根本の跡継ぎ、新規就農者をどうするか。すごく大雑把に、1俵15,000円、10aで7俵の収穫とすると、10aあたり10.5万円の収入があり、その40%が儲けとすると4.2万円になります。そこに、戸別所得補償や中山間地直接支払などを2万円として加算すると、10aで6.6万円、1haで66万円、10haで660万円に計算上なります。が、中山間地では10haなど到底できるものではありません。最高に頑張って5haです。それも、何十年と農業を続け、技術を身に着けた人が、朝から晩まで一日も休むことなくやって5haです。石黒には5ha以上やっている方が何人もいられますが、まさに超人だからできるのです。都市部世帯の収入が約600万円といわれていますので、お金だけを見れば全く割に合いません。また仕事の大変さや、気候変動に左右され収入が安定しないなどマイナス面が加わります。600万円にしようとすると、5ha規模経営で10aあたり7~8万円の公的支援が必要な計算になりますが、そんな多額は現実的ではないと思います。
 しかし、7~8万円はおおげさにしろ、大橋寿一郎さんがいわれるとおり、中山間地は国土保全や水源涵養など、環境面への貢献が非常に大きいことを考慮し、農家への支援を多くすることは、おっしゃるとおりだと思います。

 経営面からの魅力を少しでも増やす方法として、自分たちで米を売る、ことが必要だと思います。今は、食管法がなくなり、米を自由に売ることができ、農家も自分で販路を開拓していくべきだとよくいわれます。たしかにそのとおりで、農家も作るだけでよかった時代から生産から販売まで考える時代になってきました。ただ、そうはいっても農家は「売る」「セールス」することが大の苦手です。自信があれば高く売ればいいじゃないかといわれますが、石黒のような気のいい農家の人たちは、高く売ることができません。値切られて気を悪くするくらいなら農協に出したほうがよいとなります。ですので、農家に代わって米をセールス(マーケティング、プロデュースを含め)する人がいてくれたなら、かなり助かると思います。(農)石黒で約500俵の出荷がありますが、半分を農協、半分を直接販売するとした場合250俵の売り先を見つければよいことになります。250俵が3~4万で販売できれば、経営面でも助かると思いますし、自分たちの作る米は認められたんだという農家の自信にも繋がると思います。

 もうひとつ、新しい流れとして、現在の20代、30代の若い人たちが昔と違ってきていることに少し期待ができると思っています。簡単にいうと、「金より生き方」を選ぶ人たちが昔より多くなってきていることです。金は(多く)要らないので、自分の好きなように生きたい、その生き方の選択肢の中に農業、あるいは農村での暮らしを選ぶ人たちが多くなってきている気がします。組合のリーダーになっていただいている大橋伊勢治さん、中村昭雄さんをはじめ積極的に取り組んでおられるみなさんの生き方がかっこいいと憧れる人が多くなってきています。実際問題として、栽培技術もなく初めて農業する人が、すぐに地域の農業の担い手になれるわけではありませんが、地域として、次に託す人ができたということは、そこに希望が生まれます。希望ひとつで、年寄りの心の持ち様はがらっと変わってくると思います。以前は、見ず知らずの人には来てほしくないという気持ちが大きかったように思いますが、もうそんなことを言っていられないところまできた感があり、年寄りの意識も外部からでもいいから、来てくれたらありがたい、に変わってきている気がします。

 中山間地農業を少しでも続けていくため、①直接支払のさらなる充実②米の直接販売の努力(中山間地ならではの食味はもちろんのこと、地域や人の魅力をわかってくれる人たちを探す努力)③若者の発掘(そのための情報発信)が必要だと感じています。 
               (2014.1)

    寄稿 村田功
(本組合指導員)