ユリノキ | |
石黒では出会ったことはない。柏崎市街地でも、未だ上記写真の場所以外で見たことはない。 若いころに東京のどこであったか忘れたが、花期の大木を見た記憶があるが、その後、初めて昨年〔2013〕に市街地の空き地で出会い初めてつぶさに観察することができた〔上写真〕。写真の個体は樹高15mほどと思われる。WEB上のデータによると原産地の北アメリカでは樹高60mにも達するものがあるという。また、中国の湖南省で樹齢1000年の化石が発見されたという。 それにしても、いかにも異国情緒の感じられる樹木である。 上写真の空き地には数本の大木があるが地面には実生らしきものは全然見当たらないところを見ると種子の発芽率は日本では極めて低いものであるのかもしれない。 。 写真2013.6.1柏崎市街地 樹形 写真2013.6.1柏崎市街地 芽吹きの頃 写真2015.4.16市街地 若葉の頃−前年の果実も残っている 写真2015.4.30市街地 開花直前-1写真2015.5.15茨目 開花直前-2 写真2013.6.1柏崎市街地 開花期 写真2013.6.1柏崎市街地 若い果実 写真2014.6.25柏崎市街地 果実期 写真2014.10.25 茨目 一見、花のように見える果実 写真2015.2.21茨目 果実(集合果)の様子 写真2015.2.21茨目 分散しないで地上に落ちた集合果も多い 写真2015.2.21茨目 分散して芯ばかりが残った様子 写真2015.2.21茨目 |
解 説 モクレン科 北アメリカ原産で明治初年に日本に渡来し、観賞用として庭木や公園・街路木として植えられている落葉高木。雌雄同株。 樹皮は初め平滑であるが後に太くなると不規則の裂け目ができ灰黒褐色となる。 高さは30mほどだが、現産地では50mを越えるものもあるという。 葉は互生し長い柄があり、浅く掌状に4〜6裂する。葉質は薄くて堅く無毛で微香がある。長さは6〜15pほど。托葉は大きく上の若芽を包んでいる。 花期は5〜6月。枝先に直径6pほどの橙色の紋様のはいった黄色の花を上向きに1個つける。ガク片は3個で、花弁は6個で長楕円形。 雄しべは多数で中央に円錐形に集まった雌しべを取り囲んでいる。葯の長さは2p余り。 果実は集合果で、一つの花に約100個の翼果がありマツカサ状に集まり上向きにつく。熟すと個々に離れて羽状の翼により果軸につながる部分にある種子の重みで回転しながら飛んで種子散布を行う。 名前の由来は「百合〔渡来当時は日本ではチューリップは広まっていなかったため百合となったという〕の木」でチュウリップツリーでその形がチューリップに似ている事による。 芽吹き 写真2015.4.16市街地 樹皮-若木 樹皮-成木 樹皮-老木 写真2015.2.21市街地 つぼみふくらむ 写真2015.4.30市街地 托葉 写真2014.6.1柏崎市街地 葉の表裏 写真2013.6.1柏崎市街地 ガク片 写真2013.6.1柏崎市街地 黄葉 写真2014.10.25 茨目 集合果-散布期 写真2015.2.21茨目 種子の様子 写真2015.2.21茨目 種子 写真2015.5.15茨目 巨大な葉痕であろうか 写真2017.10.21茨目 幅20pほどの鮮明な葉痕 写真2017.10.21茨目 |