ウリノキ | |
暮らしとの関わり ウリノキは、石黒では希に見かける樹木の一つである。子どもの頃に見た記憶はない。 たいてい、林の薄暗いようなところで見かけるが花をつけないものが多い。それに比べて比較的明るいところのものは、よく花をつけているように思われる。 花の形は、開花すると6個の花弁が外側にまくれて12個のおしべが現れる。よく見ると何か飾りもののような珍しい形の花である。 果実は未だ見たことはないので来年(2011)は観察したい。また、葉裏に密生する毛と花弁の倍数ある雄しべを確認したい。 ウリノキは石黒では極々珍しい木と思っていたが、筆者の屋敷下の杉の根元に1本生えていた。ハエドクソウ同様にまさに灯台もと暗しである(2011)。 (写真2007.6.13 上石黒) 花期リ始まり(左上はエゾツリバナ) 写真2007.6.13 上石黒 葉の形-3裂と5裂 写真2007.6.13 上石黒 花拡大 写真2007.6.20 上石黒 果実期へ 写真2013.7.28 下石黒 |
解 説 ウリノキ科 日本各地に分布する落葉低木。 高さ5mほどまばらに分枝し材は柔かい。 葉は大型で互生し普通3裂するが若い木は5裂し(下写真)、10pほどの柄がある。葉の質は薄く、縁には鋸歯はない。葉裏には毛が密生する。主脈は5本ある(左下写真)。 6月頃に葉の脇から出た花柄を分枝しその先に数個の花をつける。つぼみは円筒形であるが花が開くと6個の花弁が外側にまくれ上がる。雄しべは花弁の倍数ありヤクは黄色(左下写真)。 果実は長さ7〜8oの楕円形球状で熟すと藍色に変わる。 名前の由来は葉の形がウリに似ていることによる。 樹皮 写真2015.5.16下石黒 5裂する葉 写真2007.6.20 上石黒 つぼみ期-1 写真2015.5.16下石黒 つぼみ期-2 写真2007.6.20 上石黒 幼果 写真2013.7.28 下石黒
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