モミジバスズカケノキ(プラタナス) | |
暮らしとの関わり 市街地では公園などでよく見かける。 本写真は鵜川沿いの公園に植えられた個体であるが、樹皮が剥げ落ちてまだら模様を呈することからモミジバスズカケノキと同定した。 しかし、雌花序が1個であることからアメリカスズカケノキのようにも思われるが、写真判定では同定できない。 来春に現地を訪れて観察をしたい。 モミジバスズカケノキはスズカケノキとアメリカスズカケノキの雑種とのことであるから、アメリカスズカケノキの球状花が一個だけつくという特性が受け継がれてもおかしくなかろうなどと勝手に解釈をしている。 あるいは、現在(2014.12.4)も果実がついていれば、果実の様子は落葉後の今こそ観察の適期であるかもしれない。 晴天を待って観察にでかけたいものだ。 写真2014.11.2中浜 開花期へ 写真2017.4.20 四谷 枝と葉の様子 写真2014.11.2中浜 果実 写真2014.11.2中浜 黄葉の頃 写真2014.11.2市街地 冬地上に落下した果実と葉 写真2015.2.13赤坂山 大木−枝の様子 写真2015.2.12赤坂山公園 芽吹きの頃にも前年の果実が残っている 写真2015.4.4中浜 |
解 説 スズキケノキ科 スズカケノキとアメリカスズカケノキとの交配種。落葉高木。 明治の末期に移入される。 日本ではスズカケノキの仲間では最も多く街路樹などに植えられている。大きなものでは高さ35m、径1mにも達する。 樹皮は淡い灰褐色でまだらにはがれ落ち模様ができる。 葉は互生し葉柄の長さは2〜4p、葉の形は広卵形で掌状に浅く3裂ないし5裂する。長さ10〜18p、幅12〜22p。裂片の先はとがる。裂片の縁には少数の不揃いの切れ込みがある。両面に脱落性の灰白色の星状毛が密生する。 花期は5月。雄花序は径やく1p、柄の長さは2pになる。雌花序は径1.5〜1.7pで長さ10〜15pになる枝に普通2個まれに3個つき下につく方無柄または短い柄がある。 雌花には花弁はなく仮雄髄は棍棒状で長さ2mmほどで先に褐色の毛が密生する。 そう果は倒円錐形で長さ11mmほどで褐色の長毛を密生する。 芽吹き 写真2015.4.4中浜 剥げ落ちる樹皮 写真2014.11.2中浜 大木 写真2015.2.13赤坂山公園 葉に見られる星状毛 写真2014.11.2中浜 多数のそう果からなる果実 写真2014.11.2中浜 集合果とソウ果 写真2015.2.12 種子と冠毛 採取2015.2.12赤坂山 冬芽 写真2015.1.24中浜 |