ツグミ | |
暮らしとの関わり ツグミは石黒にも見られるが、余り知られていないらしく方言はない。また、かすみ網で捕まえて食用にしたという話も聞かない。 地上で数歩ちょこちょこと早足で歩くと体をまっすぐに立てて遠くを見るような仕草は独特で可愛らしい。初冬の柿の実をついばんでいる姿もよく見られる。 大寒の最中には珍しく、このところ晴れ間のある穏やかな天気が続いている。故郷石黒も一月中旬に150pを越えた雪もこの陽気で120pほどに減ったと聞いている。 今日(2017.1.28)は、午後から雲一つなく晴れ渡ったので近くの水田の農道を散歩すると数羽のツグミたちと出会った。私が近づくと「クェッ、クェッ」と鳴きながら田の中をあちこち逃げ回るようにして移動して餌をついばんでいた。餌となる昆虫らしきものは私の目では探すことはできなかったが、やはり水田には何か生き物がいるのであろう。 3月(2017)に入って春めいた天気が続き、故郷石黒ではマンサクの花が開花し始めた。だがこの陽気は5日までで6日の夜から寒の戻りとなり、7日は朝の7時ころから市街地でも雪降りとなった。裏庭の空き地を見ると降り始めた雪の中、1羽のツグミがせっせと餌をさがしていた。雪に覆われないうちに地中の虫を捕食しようと忙しく動き回っているように見えた。 動画資料→餌をさがすツグミ 動画資料→冬のツグミ 〔写真2010.1.25下石黒 右上 道郎〕 ツグミ 写真2010.10.25下石黒 胸と脇腹の穀褐色の斑点 写真2017.1.28新田畑 4月下旬には未だ出会うことが出来る 写真 2010.4.24 下石黒 |
解 説 ヒタチ科 シベリア東北部で繁殖し、中国や日本の各地で越冬する。日本には10月ごろに渡来する。(下写真) 全長約24p。上面は暗褐色で下面は白っぽく胸と脇腹に黒斑がある。雌雄同色(雄の色が若干濃いという解説もある)。 渡来当初は群れて木の実を食べているが次第に分散する。地上で足早に歩いて止まったときに体をたてる〔右下写真〕習性がある。驚いたときには「クェッ、クェッ」と鳴く。 かすみ網猟が禁止される1947年までは毎年数百万羽が捕獲され食用にされたと伝えられる。餌は地上で昆虫などが主であるが柿の実なども好んで食べる。 名前の由来は日本では囀りをしないことから「噤(つぐ)むの意味にあるといわれる。 足を止めて遠くを見るような仕草 写真2017.1.28新田畑 人家の近くで 写真2017.1.28新田畑 後ろ姿 写真2013.13畔屋 ツグミの渡り 資料作製 2022.2.16
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