タシギ
 
 
 
 
暮らしとの関わり
 柏崎では数少ない冬鳥のシギである。平地から山地まで見られる。名前のとおり雪の被った田圃が融けて一部水面出ているようなところでかつては沢山見ることができた。日本野鳥の会新潟県支部編『新潟県の鳥 新潟県鳥類目録』(注)には観察できるのは9月と4月とあるが、冬中柏崎の田圃や湿地にいると思われる。最近は数が少なくなって田圃で見る機会が少なくなっている。この数年見ていなかったが、今年久し振りに見ることができた。場所は鵜川河口左岸の泥地。かつては当たり前のように見られていたため記録もあいまいになっていた。しかし、気が付くと少なくなっていた代表的な鳥のひとつかと思う。
 狩猟鳥で1970年代は1シーズンに100羽超撃たれたこともあったが、近年は1桁台の前半の数しか狩猟されていません。この狩猟結果からも数の減少が分かる。冬越しのためにやってくるシギであり、数も少ないので冬の田圃に特に害を与えているとも思えない。いなくなる前に狩猟禁止にしてもいいのでは思っている。(長谷川)

(参考文献):日本野鳥の会新潟県支部編「新潟県の鳥 新潟県鳥類目録-2010」


    タシギの繁殖地(緑)と越冬地(赤)と渡り

                    作図責 大橋寿一郎

解 説
 ユーラシア大陸北部、北アメリカ大陸北部で繁殖し、冬季はヨーロッパ南部、アフリカ、中東、インド、東南アジア、北アメリカ大陸南部に渡り越冬。
 日本では、春と秋に渡りの途中に飛来する旅鳥、もしくは本州中部以南では越冬のため飛来する冬鳥
 体長は約27p、翼開長は約43p。頭部、胸部、背面は褐色に黒と白が混ざったような羽毛で覆われる。この体色は草の中では保護色になる。腹部の羽毛は白い。次列風切羽の先端部の羽毛は白い。尾羽は通常14枚。
 嘴は長く、直線的。雌雄同色である。
 日本では、水田、河川、内陸の湿地等に生息する。単独で生活するが10頭前後の小規模な群れを形成することもある。 繁殖期には、湿地、草原、湿ったツンドラなどに生息する。
 食性は動物食の強い雑食で昆虫類、節足動物、甲殻類、種子等を食べる。 主に夜間に採餌するが、安全な場所では昼間も行動する。
 名前の由来は田によくいることによる。