ヤブニンジン | |
暮らしとの関わり 石黒では希に見かける植物の一つである。林のふちや山道の日陰などに多く生えている。 果実がつかないうちは、セリ科の他の草と区別できず長い果実ができる頃になると人の目をひく。→参考画像 名前にニンジンがつく植物のほとんどがそうであるように根はふとい。(葉もニンジンに似ている) 写真上 2009.5.17 右上の中・下2009.5.17下石黒 林床のヤブニンジン 写真2012.5.5下石黒 葉の形 写真 2010.6.30 大野 花期の初め 写真2009.5.9 上石黒 果実 先端の2本の花柱の残り 写真2009.4.29 大野 政栄 果実−2分果 写真2013.6.22 松美町−移植して観察したもの |
解 説 セリ科 北海道から九州の林床や藪など日陰を好んで生える多年草。 茎は直立してよく枝分かれし、茎、葉ともに毛がある。高さ40〜60p。 根は横にはい太く固い(上写真)。 葉は互生し、2〜3回羽状に分かれて、全体の形はほぼ三角形(左下写真)で長さ8〜16p。下部の葉には長い葉柄があるが上部の葉の柄は短く基部はサヤになっている(下写真)。葉の裏は白っぽい。 花期は4〜5月で花は小さく、雄花と雌花(両性花)とがある。5個の花弁は内側に曲がる(上写真)。雄しべ5個で子房は下位。 果実は細長く、長さ2pほどで下部にむかって次第に細まる。果実の先端には2本のとがった花柱が残り全体に毛がある(左下写真)。 名前の由来は葉がニンジンに似ていて、藪にはえることによる。 花序の総苞片 写真2012.5.5下石黒 葉柄の基部と茎の毛 写真2012.5.5下石黒 サヤ状の基部 写真2009.4.29 大野 政栄 太い根-2 写真2012.5.5下石黒
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