ウマスギゴケ
生活との関わり
石黒ではしばしば出会うが多くはない。市街地周辺も同様であり、神社の境内などで他のコケ類との群落に出会うことがたまにある。
 上の写真は田塚地内の神社の境内で出会った。スナゴケやハイゴケとまじり群落を成していた。
 ウマスギゴケはよく生育し、群生する姿が美しいためオオスギゴケなどとともに苔庭の植栽として利用されている。
 筆者も中越沖地震後の自宅の改築のおりに庭師の勧めでスギゴケを坪庭に購入して植えてもらったが数年で消滅してしまった。
 その後、代わりにどこにでもあるハイゴケを採取してきて植えたがこちらは年々繁茂している。そのうえ、ハイゴケの方が一年を通して緑色鮮やかで気に入っている。
 しかし、姿形の品の良さではスギゴケの方が上位であろう。
 
写真2007.10.1 寄合


             横からの様子
写真2012.12.25田塚

              群生の様子
写真2012.12.25田塚

解 説
スギゴケ科
 北海道から九州各地に分布。
 コケの中では大型でどちらかといえば半日蔭のやや湿った所に多く見られる。ハイゴケなどと混じり大きな群落を成すものにも稀に出会う。
 雌雄異株で雄株は雌株より葉が細かい。
 茎は針金状で堅く高さは5〜20pで枝分かれはしない。
 葉は茎の半分上方につき葉の長さは1p前後。葉の縁には鋭い鋸歯がある。乾燥すると茎に密着する。



    ハイゴケと混生写真2012.12.25田塚


写真2012.12.25田塚