ヌカイトナデシコ
暮らしとの関わり
 ヌカイトナデシコとは、市街地周辺の休耕田の中で出会った。早朝であったので花は開いていなかったが花弁の淡いピンク色が目を引いた。
 葉が糸状で園芸種のカスミソウのような感じであった。
 開いた花を撮影するために翌日の昼過ぎに訪れたがすでに草刈り機で除草がされていて所在さえわからなかった。
 手元の写真を頼りに名前を調べたが手がかりなく半月ほど過ぎた。そこでWEV上の植物検索サイトで調べるとヌカイトナデシコであることが分かった。
 ヌカイトナデシコはごく最近の帰化植物で1997年に横浜市で発見されたとのことである。現在では北海道から本州の各地に分布しているようだ。
 このところ、市街地周辺で再度出会い開いた花を撮りたいと心がけているが中々出会わない。

写真2012.7.20 田塚


                花-1

写真2012.7.20 田塚


解 説
ナデシコ科
 1997年に横浜市で発見されたヨーロッパ原産の一年草帰化植物で道端や空き地に多くみられる。
 花壇に植えられていたものが広がったという説もある。
 草丈は5〜25cmほど。
 葉は対生で線状で托葉は膜質で左右で合着する〔下写真〕。
 花期は6〜9月。花の径は4〜5mm。ガク片は合着し筒状で先は5裂する。花弁は桃色で雄しべが10個、花柱が2個ある。
 名前の由来は小さく糸のような茎や葉によるもので「糠糸撫子」であろう。



        花-2
写真2012.7.20 田塚

        根茎

写真2012.7.20 田塚

    左右合着する托葉

写真2012.7.20 田塚