ノボロギク | |
暮らしとの関わり 石黒では初夏の頃に多く見られる。濃い緑色の春菊のような葉が目を引く。花は舌状花はもたず筒状で終わるために目立たない。 一見軟弱でだらしないような姿をしたものが多いが寒さには強く石黒でも初冬まで花を咲かす。市街地では一年中開花が見られる植物である。 かなり大きな群落をつくることもある。(左下写真) 一見、山菜として食べられそうだが有毒植物だという。 写真2007.10.15 大野 草姿(実際はだらしない姿のものが多い) 2007.10.6下石黒 ノボロギクの群生 写真2006.6.24 寄合 写真 2017.6.28新道 背景黒姫山 果実 写真2006.6.24 寄合 葉の形−羽裂・歯牙 写真2006.6.24 寄合 先端の黒い小形の総包片 写真2009.4.7 下石黒 真冬に開花結実するノボロギク〔市街地周辺〕 写真2013.1.24 西中通 |
解 説 キク科 日本全国いたるところに見られる一年草ないしは越年草。明治初めに渡来したヨーロッパ原産で世界中に見られる帰化植物。道端や田の周りなどによく見られる。 茎は柔らかく高さ30p内外。よく分岐し赤紫を帯びることが多い〔左上写真〕。 葉は互生し光沢があり柔らかで不揃いに羽状に裂け鋸歯がある〔左下写真〕。 新しい葉には細い毛が密生して後に脱落するが脈上に少し残っていることがある。 花期は3〜12月(小雪地ではほぼ通年)で筒状花〔右下写真〕。寒さに強く真冬でも花が見られる。頭花は少数で黄色の管状花からなるが、希に少数の小さな舌状花が見られる。総包は先がやや細くなる円柱形で長さ7o、基部には先端の黒い小形の総包片(下写真)があり長い総包片を支えている〔下写真〕。花冠は5裂し花柱の分枝の先端には乳頭状の突起毛があり子房にはわずかに毛がある。 そう果は長い冠毛をもち縦線がある(下写真) 名前の由来は.る「野+ボロ+菊」の意味でボロは冠毛〔右上写真〕、キクは葉を菊に見立てたもの。 葉や茎の毛 写真2009.4.7市街地周辺 茎の芯は中空 写真2009.4.7市街地周辺 総包片と小形の総包片 頭花上・横からの様子 写真2007.10.6下石黒 根 写真2007.10.6下石黒 種 子−1 写真2006.6.24 寄合 種 子−2 |