ニガクサ
暮らしとの関わり
 石黒では、しばしば目にする植物の一つである。
 シソ科の植物は、似たものが多く同定が素人には難しい。
 本種もニガクサかツルニガクサか迷ったが、ガクに腺毛が見られないことと茎が四角形であること、葉の基部が丸形や截断形であることから、ニガクサと同定した。

〔写真2007.8.3上石黒〕


                花序

写真2013.7.28下石黒

 垂れ下がる下唇と雌しべと雄しべ〔2本は長い〕

        腺毛の見られないガク

写真2007.8.3上石黒
      
        葉の基部の形〔
丸形

  四角形の茎と葉の基部の形〔
裁断形

 写真2007.8.3上石黒

             地下に伸ばす走出枝

写真2015.7.12原町

解 説
シソ科
 全国の山野の湿ったところに生える多年草
 茎は高さ30〜70p。四角形〔上写真〕で直立する。
 葉は対生し〔写真下〕、基部は丸く、あるいは裁断形となり長さは5〜10p、幅1〜2p。長さ1〜2pの柄がある。縁には不揃いの鋸歯がある〔左下写真〕。葉裏の脈上にはまばらに毛がある。
 花期は7〜9月。茎の先端や葉の付け根に長さ3〜10pほどの花穂をつける。
 ガクは筒状で長さ4〜5oで短毛がはえ裂片の先は鋭く尖り〔左写真〕果時にも口はすぼばない。また、開花期にしばしば虫こぶとなり大きくふくれる。
 花は淡紅紫で小形の唇形花上唇は大変小さく深く2裂し、下唇は3裂し大きく特に中央の裂片のみが大きい。雄しべは4本で2本だけは長い〔左写真〕。
 分果は長さ1.5o。
 名前の由来は不明。この草の葉や茎は苦くない。



     葉の形と表裏

写真2013.7.28下石黒

      深裂する上唇

写真2007.8.3上石黒

   後に変わる花の色

写真2015.7.12原町

      対生する葉

写真2010.7.28下石黒

      不揃いの鋸歯
写真2010.7.28下石黒