ネコハギ | |
暮らしとの関わり 日当たりのよい山道の脇や田んぼの畔などで、たまに見かける草である。 石黒には少ない植物の一つであるが見逃しやすい野草でもある。小形で地面を這い花が白いことも目立たない一因であろう。 (写真2007.7.30大野 右下2007.9.17大野) 花のつきかたと葉の短毛 写真2009.9.1大野 地面を這って広がるネコハギ 写真2008.9.2板畑 葉や茎の毛 写真2008.9.2板畑 |
解 説 マメ科 本州から九州の日当たりのよいところに生える多年草。 茎の基部は木質で、細く針金状で地面をはって広がり、長さ1mにも達するものもある。全体に灰白色の毛がある〔上写真〕。 葉は3出複葉で互生し、小葉は、ほぼ円形で長さは1〜2p、幅0.8〜1.5p。両面に短毛があり葉の先端がわずかにくぼみ〔左写真〕短い柄がある。 托葉は細く先端が鋭くとがる。(写真右上) 花期は7〜10月。葉のつけ根から花序を出し2〜6個の花を密集してつける〔左写真〕。 花は7〜8oで小形の白い蝶形花で旗弁の基部に赤紫の2個の斑点がある〔左写真〕。 ガクは深く5裂し長毛があり裂片は長く尖って3〜4本の脈がある。花弁の長さは6〜8oほど。 豆果は円卵形、長い毛と網状の脈がみられる。中には種子を1個生じる。閉鎖花は上部に1〜3個つき、開放花より閉鎖花の方がよく実る。 名前の由来は犬ハギに対するもので細い毛が生えていることによる。 互生する葉 写真2009.9.1大野 深裂して長毛のあるガク 写真2009.9.1大野 種子 写真2010.19.19大野
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