ナルコビエ

暮らしとの関わり
 石黒では、稀に見られる植物の一つである。
 上の写真は国道353の農協近くの歩道で撮った。最初、スズメノヒエと思ったが小穂のつきかたと毛、5脈などからナルコビエと同定した。

〔写真2006.10.22上石黒〕

           小穂のつきかた

写真2006.10.22上石黒
解 説
イネ科
 本州〜九州の原野、川原に生える一年草
 茎の高さ40〜90cmほどで全草に軟毛が生える。
 葉は互生皮針形で長さ10〜30cm。
 花期は7〜10月。花序の枝は数本で一方に片寄って出て、その下側に短い柄のある小穂を2列につける(左下写真)
 小穂は長さ4〜5mm、楕円形で鈍頭、全体に白い短毛が生える(左下写真)
 第2・3穎は小穂と同長で、5脈があリ(下写真)、軟毛が生える。
 名前の由来は枝穂の様子を鳴子(ナルコ→田畑を荒らす鳥をおどし追うのに用いる仕掛け)に見立てたもの。



      小穂の5脈