メリケンカルカヤ

暮らしとの関わり
 石黒では未だ出会ったことはない。自生していないものと思う。
 牧野植物図鑑には関東以西に分布とあるが、柏崎市街地周辺でしばしば見かける。とくに晩秋には、直立した赤褐色の姿と穂の白い毛がよく目立つ。
 草丈は50〜100cmといわれているが。柏崎市街地で筆者が見かけたものは40〜60cmほどのものばかりである。
 日当たりのよい荒地などでは群生も時々見受けられる(下写真)。市街地周辺では、筆者が初めて出会った2008年ころから徐々に自生地を増やしてきている(2012)。 
 また、見かけによらず強風や雪などに折れて倒れずに直立している姿が印象的だ。

 写真2011.9.16畔屋(花期)


               出穂前

写真2014.9.13下藤井

                  群生
写真2014.9.13下藤井

               花期

写真2011.9.27畔屋

               果期

写真2008.10.26畔屋

                群生
写真2012.10.29茨目
写真2014.10.19安政町

            葉鞘のみに見られる毛

写真2011.9.16畔屋

                海岸で

写真2014.2.1鯨波海岸


解 説
イネ科
 関東以西の本州、四国、九州の日当たりの良い芝地や道端に生える多年草
 終戦後(1945)に愛知県で発見された帰化植物要注意外来植物
根葉ヒゲ根良く発達している。
 茎は50〜100pほど。株立ちして上部はしばしば枝分かれする。葉鞘以外には毛はない。
 葉は線形で茎に沿う状態でついている。
 花期は9〜10月。長い白色の毛をもった花序が葉の付け根に側生する。小穂は2花で1個は柄だけに退化し、1つだけが種子をつける。長いをつける。
 晩秋には全体が赤褐色になりそのままの形で残る。
 変異に富む植物といわれている。
 名前の由来は、アメリカから来たカルカヤの意味。



         花期

写真2012.9.16畔屋

花期の白い毛を宿存した種子
写真2012.10.29茨目

 発達したヒゲ根と偏平な基部

写真2011.9.16畔屋

     上部の様子

写真2011.9.16畔屋
      下部の様子

写真2011.9.16畔屋