クサヨシ

暮らしとの関わり
 石黒では、たまに見かける少ない植物の一つである。その上、出穂の頃になって初めて目につくので見逃しやすい。
 穂の出たころの草姿はヤマアワに似ているが葉の幅が広くヨシに似ている。出穂の時季もヤマアワより早いようだ。

写真2007.5.18寄合


               花期前

写真2011.7.17上石黒

      密集してつく小穂

      3個の雄しべと2花柱

写真2007.5.18寄合


解 説
イネ科
北海道から九州まで低地の湿地にまばらに群生する多年草
 根茎は地下を横にはい繁殖する。
 高さは70〜150pほどで中空。
 葉は互生し幅広い線形〔左下写真〕で先は次第に細まり縁には細かな鋸歯がある。
 花期は5〜6月ごろ。茎の頂に円錐花序を直立する。
 穂は10〜17pほどの長さがあり、紫色を帯びた淡緑色でやや密集して小穂をつける。小穂には1個の花があり、花柄をもち卵形ではない。2包穎は大形で長さ6oほど。内穎は小形で下部にやや長い毛がある。3個の雄しべ及び2個の花柱と1個の子房をもつ(左写真)
 名前の由来は、葉のつきかたや形がヨシに似ていて柔らかく小形であることによる。



   よく発達した白い葉舌

写真2007.5.18寄合

    出穂の頃の草姿

写真2007.5.18寄合