クルマユリ

暮らしとの関わり
 クルマユリは石黒では現在(2010.6.28)までに出会ったことはない。
 黒姫山に隔てられた隣村の鵜川には自生するとのことであるから、石黒にも自生している可能性はある。今後、出会うことが出来たらと期待している。
 筆者が1985年頃に山小屋の近くに畔屋から移植した1本が、放置したままで7〜8年花を咲かせていたので生育環境は、ほぼ適合するものと思われる。
 ちなみに、本HP制作の参考文献の一つである「栃尾の植物」にはクルマユリは掲載されていない。
 柏崎市植物の友の会報7月号〔2012〕によれば、「オンナユリ」の方言名で親しまれた植物であるという。

写真2009.7.15 畔屋
     

             若芽 1

写真2009.4.19 畔屋

               若芽 2

写真2012.4.28 畔屋

          花期前のクルマユリ

写真2009.6.1 平井 

            花を沢山つけた個体

写真 2018.7 八石山 撮影T.S.さん

          地上部の全体の姿

写真2012.10.16 畔屋

           晩秋のクルマユリ

写真2009.11.19 畔屋
解 説
ユリ科
 本州中部以北の亜高山帯の草原や雑木林の縁などに生える多年草
 鱗茎は白色、球形で鱗片は緩やかに付着し、形は皮針形で中央に明確な関節がある。茎は直立して高さ35〜80p。
 葉は倒皮針形で先端は鋭く尖る。長さ7〜13p、濃緑色で滑らか。茎のやや下部に6〜15枚の葉が輪生し上部には3〜4枚が互生する(下写真)
 花期は7〜8月。茎の先端に3〜4個の長い柄を分けて赤橙色の花を下向きにつける(上左写真)。花柄の下には葉状の包葉がある(下写真)。花径は5〜6p。 花皮片は披針形で長さp、濃色の斑点があり上半分が強く反り返る。雄しべは個、雌しべ1個でともに花被より色が薄い。花粉は赤褐色。
 さく果倒卵形で3あり長さ約2p(下写真)
 名前の由来は車百合で輪生した葉を車輪にたとえたもの。



     互生する上部の葉

写真2009.7.1 平井

    花柄基部の包葉

写真2009.7.15 畔屋

       果実と種子


写真2012.10.16 畔屋

写真2009.11.19 畔屋