コウリンタンポポ

暮らしとの関わり
 石黒では見かけない。市街地周辺では、ごく希に見かける。写真の個体は田塚地内の農道の真ん中に所々で十数本が花をつけていた。花の色が鮮やかなため遠くから目立つ。
 その数日後に訪れると草刈り機で刈り払われていたが葉の部分は残っていた。(※以来、花期の頃に同じ場所を注意して観察してきたが未だ一度も出会っていない-2016)
 英名は「ビーナスの絵筆」だそうだが、確かに半開の花冠は絵の具をつけた絵筆のように見える。  アメリカでは、余りにも旺盛な繁殖力に「悪魔の絵筆」とも呼ばれたという記事もWEV上に見られる。


写真2011.6.15 田塚


                花と種子

写真2011.6.15 田塚

解 説
キク科
 ヨーロッパ原産の帰化植物。明治中期に観賞用として渡来し北海道で野生化しその後各地に広がった多年草。
 道端や空き地によく生える多年草。高さ10〜50p。
 葉は全縁でへら形、長い毛が密生する。
 花期は6〜8月。花茎は長く30cm以上伸び白い毛や星状毛も混じる。
 花茎は数本立ち上がり一つり茎に1〜3個の花を次々と咲かせる。
 頭花は径2〜2.5p。舌状花は濃いオレンジ色。 総包片には黒っぽい毛が密生している。
 そう果の種子の長さは2〜3o、幅は0.5〜1oほどで長さ5oほどのくちばし〔冠毛の柄〕をもち冠毛の長さは3〜6o〔左下写真〕
 名前の由来は「紅輪タンポポ」の意味。