コナスビ
暮らしとの関わり
 石黒には昔から自生していたであろうが記憶にない。個体数の少ない植物だったのであろう。
 草姿からどこか園芸種のような感じを受ける草であり、道端や庭に生えていたなら印象に残って当然である。
 その上、球形の果実をつけることからも子供の頃に見かければ一層の興味をもったであろう。
 今、初めてよく見てみると花は形もよく美しい。さすがサクラソウ科の植物である。

写真2005.9.1上石黒 右下2011.5.28下石黒


               花期

写真2006.6.9上石黒


             全体の草姿

写真2006.6.9上石黒

       対生する葉の脇につく花芽

写真2006.6.9上石黒

     ナスの葉にい似た葉裏と線形のガク

写真2010.6.18上石黒

        花後は下を向く花柄

写真2006.6.9上石黒


解 説
サクラソウ科
 全国各地の平野から山地の道端、草地、畑などに生える多年草
 茎は斜めに立ち上がり伸びると地上を這い節から根を出して四方に広がって群生する。長さ7〜20p。茎には軟毛がある〔下写真〕。
 葉は対生卵形または広卵形で先は鈍形または鋭形で基部は円形。葉柄の長さは5〜10o、葉の長さ1〜1.5p。
 花期は6〜8月。葉のつけ根ごとに〔左下写真〕径5〜7oの小さな黄色い花を1個つける。花柄は長さ3〜8oで花後は下に曲がる〔左下写真〕。ガクは深く5裂し裂片は線形で尖り花冠とほぼ同じかやや長い〔下写真〕。花冠は径5〜7o。5片に深く裂け裂片は三角状卵形で尖る。5本のオシベと1本のめしべがある〔左写真〕。
 さく果は球形で熟すと5つに裂けて種子を落とす。種子は稜のある楕円形で長さ1o、黒色で密にこぶ状突起がある〔写真準備中〕。
 名前の由来は果実が小さいナスビに似ていることによる。



      茎の軟毛

写真2006.10.22上石黒

       平開前

写真2011.5.28上石黒

  横から見た花と全体の細毛
写真2012.5.29下石黒

 線形で花冠と長さが同じガク


写真2009.6.9上石黒