コバンソウ
暮らしとの関わり
 コバンソウは柏崎市街地の周りには非常に多くみられるが石黒には自生していないと思っていたところ、2006年に寄合地内の道端で出合い掲載した。
 しかし、現在(2009)その場所に確認出来ない。今後、留意して見ていきたい。おそらく、道路工事の土砂に種子が混じって、たまたま、発芽し生育した個体であろう。
 自生地は、「本州中部以南の沿海地の畑、道ばた荒れ地」とあるので石黒での自生はないと思われる。
 栽培用として輸入されたほどであるから、目を引く植物だが、美しいというより愛くるしい表情をもった植物である。
 明治時代に観賞用として輸入され「金のなる草」と大いに珍重されたものかも知れない。

〔写真2006.6.20畔屋  左上下は畔屋で撮影〕


           ついたばかりの小穂
写真2016.5.4藤元町


               開花前の小穂

写真2009.5.25田塚

                草姿
写真2009.5.31寄合

     夕日を受けて金色に輝くコバンソウの群生

写真2014.6.3長浜町

                種子

写真2006.7.3寄合

解 説
イネ科
 砂地、荒地に生える一年草。南ヨーロッパから地中海沿岸原産の帰化植物。 
 明治時代に観賞用に栽培したものが野生化した。
 茎は細く高さ約50cm、葉は線形で長さ8pくらい。
 5月頃ろに枝分かれした細い柄の先に長さ1〜2cm、幅1.2cmの小判形の小穂をたれ下げてつける(上・下写真)
 小穂は熟すと淡黄色になりその後、銅色の光沢を帯びていかにも小判らしい色彩となる(左上写真)。ドライフラワーにもされる。
 名前の由来は言うまでもないであろう。



       全体の姿

写真2016.5.2藤元町

      細い花茎写真2018.5.9 藤元町

      花期の小穂


写真2009.5.29畔屋

   成熟しつつ小穂
写真2009.6.11藤元町

      完熟小穂
写真2007.7.3藤元町