カモジグサ
暮らしとの関わり
 カモジグサは石黒では普通に見られる。特に全体が白っぽい緑色なので目立つ。
 カモジグサによく似ている草に、全体が緑色で小穂がたくさんつくアオカモジグサがあるが、今後留意して比較観察をしてみたい。
 中間種も多く区別は難しいとも言われているが決定的な区別点は芒の長さで、カモジグサが1〜3pと長いのに比べアオカモジグサは1p前後であることである。
 また、葉をもむと一種の特別な香りがあるとも言われるが、確かめてみたい。

〔写真2010.6.18上石黒〕

             芒

写真2010.6.18上石黒

解 説
イネ科
 日本全国の草原や道ばたなどに生える越年草
 茎は斜上し高さは50〜70p。
 葉は線状皮針形で巾15oほど。質はやや厚く上部は垂れて白色を帯びた緑色(左上写真)
 花期は5〜7月。花序は穂状花で紫色を帯びた白緑色。長さ20pほどで一方に傾き10〜20個ほどの小穂をまばらに2列につける。
 小穂は無柄で(上写真)をのぞき長さは2〜2.5p、紡錘形に近い楕円形でやや扁平。護えい内えいは同じ長さで護えいの先には1〜3pの長い芒(のぎ)がある(左写真)
 名前の由来は、昔の子どもがこの花補でカモジ(添え毛)を作って遊んだことによる。