ホウオウゴケ | |
暮らしとの関わり 石黒では、山の斜面の沢の水のかかるような場所に群生しているのを希に見かける。 上写真のホウオウゴケには、寄合の釜坂西側の谷で出会った。敷かれたように斜面に群生した葉をつたって移動する水滴に木漏れ陽があたって輝く様が美しかった。 ホウオウゴケ科のコケは日本で40種余りが知られているが、他の種は長さ1㎜前後の小さいものがほとんどであるといわれる。 端正な形で上品な感じのコケである。 写真2007.11.20寄合 水滴をリレーする沢のホウオウゴケ 写真2007.11.20寄合 葉の拡大 写真2007.11.20寄合 冬の様子 写真2015.2.12若葉町 |
解 説 ホウオウゴケ科 全国の低地から山地の流水際の岩上に群生する。 茎は、ほとんど枝分かれせず、長さは3~7㎝。緑色ないし緑褐色で表面につやがある〔左下写真〕。 葉は茎の左右に羽状につき、皮針形で先が尖り長さ3~6ミリ。中肋は葉頂近くに届く〔左下写真〕。雄雌異株。 胞子体は茎の上部から出る。胞子嚢は円筒状で少し曲がり柄の長さは約1㎝。胞子嚢の蓋〔ふた〕は円錐形で長く尖る〔写真準備中〕。 名の由来は、形を想像の鳥である鳳凰(ほうおう)の尾に見立てたもの〔下図参照〕。 大きさ 写真2007.11.20寄合 大きさ 写真2015.2.12若葉町 鳳凰の尾 模写
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