ヒメジソ

暮らしとの関わり
 石黒では、やや湿り気のある田の畔や道端に普通にみられる。よく似たシソ科の野草は多くあり、同定するとなると紛らわしいものも多く見られる。
 本種は、葉の形と鋸歯、葉裏の腺点、脈上の毛、四角形の茎と下向きの毛などでヒメジソと同定した。
 詳しい方のご指導を仰ぎたい。

写真2009.10.25下石黒


               花期
写真2011.9.24下石黒

           全体の草姿(果実期)

写真2009.10.25下石黒

          四角の茎と節の白い毛

写真2011.9.24下石黒

 
解 説
シソ科
 北海道、本州、四国、九州の各地の山野に生える一年草
 茎は四角で直立し枝分かれし高さ20〜60pほど。節には白い毛がある(左下写真)
 葉は対生し長さ1〜2pの柄があり卵形〜広卵形。長さ2〜4p、幅1〜2.5p位。縁には粗い鋸歯があり上面にはまばらな伏毛がある。葉の下面には腺点があり(下写真)、脈状には長い毛が見られる。
 花期は9〜10月。枝先に花穂を出してややまばらに白色または淡紅紫色の唇形花冠を密につける。花冠の長さは約4o。
 ガクは上唇は浅く3裂し下唇は深く2裂する(左下写真)。長さは2〜3oで果実期には約5oとなる。
 花は筒部は短く下唇は長い。(上写真)。雄しべ4本のうち2本は長く他は短い。
 分果は4個あり永続性のガクの底にあり卵形〜球形。長さ約1.2o。淡褐色で網目の紋様がある(写真準備中)。
 名前の由来は小形のシソの意味



   腺点と脈状の毛

写真2011.9.24下石黒

       葉の形
写真2011.9.24下石黒

       ガクの形
写真2011.9.24下石黒