ヒメスミレ | |
暮らしとの関わり 石黒では、道端などに不通に見られる。スミレに似ているので筆者などは、地味の悪い所に生えた発育不良のスミレとばかり思っていた。 改めて観察してみると次の点で区別できることを知った。 @葉の先がとがっている。 A葉柄に翼がない。 B葉裏が紫色を帯びている C根が白い。 今日(2012.5.3)、田塚の空き地でヒメスミレの大群生に出会って驚いたれ小川に隔てられてそばには行けなかったので望遠レンズで見るとヒメスミレであった。最初、見た時には園芸種のタネをまいたものかと思った。ここまで、繁茂するとおそらく来年はこの景観は見られないであろう。→大群生写真 写真2007.5.16大野 群生 写真2012.5.3田塚 被針形の包葉と白色を帯びた距 写真2007.5.16大野 |
解 説 スミレ科 本州から沖縄までの人家近くのやや日当たりの良い所を好む多年性草本。 根は白色で地中に深く入っている(下写真)。 葉は束生し、葉身は鉾型の長卵形、または長三角形で2〜4p。基部は矢はず状になるものが多い。 花期は4〜5月。葉の間から葉よりも高い花柄をのばして花をつける。花柄の途中に被針形の包葉を2枚つける(左上写真)。 花の色は濃紫〜紫色でスミレに比べると大分小形である。花の径は10〜12mmでガク片は狭くとがる(左上写真)。花弁は狭長で側弁の内側には毛が生え、唇弁の矩は長さ3〜4mmで白色を帯び、紫色の線状の紋様が目立つ。 さく果は卵形で短くとがり、断面は三角形で長さ7mmほど。 名前の由来はスミレに似て小形であることによる。 白い根 写真2007.5.16大野 |