ヒメシダ
暮らしとの関わり
 石黒にも自生していると思われるが未だ確認していない。上の写真は畔屋のため池の縁で撮った。名前にふさわしく小形で優しい感じのシダである。それだけに、茎も葉ももろく折れ易い。
 今朝(2012.8.15)、出かけてみると、ヒメシダの葉の上を数頭の小さなキイトトンボが飛び交っていた。いかにも、優しい者同士の似つかわしい取り合わせである。
 それにしても今年は、見かけるトンボやチョウやセミなどの昆虫の数が少ない。筆者のみならず数人から同じ感想を聞いている。

写真2012.8.15 畔屋


         胞子葉(上)と栄養葉(下)

写真2012.8.16 畔屋

     鱗片をつけない茎基部

写真2012.8.16 畔屋

    胞子嚢とやや巻き込む葉の縁

写真2012.8.16 畔屋

解 説
オシダ科
 日本全国の低地や山地の開けた場所の湿地に生える夏緑性多年草
 根茎は長く地中をはい鱗片はほとんどつけない。葉は根茎からまばらに出て直立し高さ30〜50cm。
 胞子葉栄養葉があり胞子葉は幅が狭く丈が高くなる(左下写真)。葉身2回羽状複葉で長楕円形で先端は短くとがる。葉の質は薄く柔らかく全体がねじれ気味になっていることが多い。
 羽片は広卵形で鈍頭で全縁または細かな鋸歯がある。小脈は又状に分岐して葉の縁に達する(下写真)。全体にまばらに毛がある。
 胞子嚢群は裂片の中脈と縁との中間に並び葉の縁は巻き込む傾向がある(上写真)
 名前の由来は小形で弱々しく薄い葉質による。



 分岐して葉縁まで達する小脈

写真2012.8.16 畔屋


  毛を密につける包膜

撮影2012.8.16