ハルザキヤマガラシ | |
暮らしとの関わり 石黒では、今日、初めで出会った植物である。見るからに美味しそうな感じの草である。原産地ヨーロッパではサラダ菜として食用にされたという。 日本に渡来したのは明治時代と言われているが太平洋戦争後に中部、東北地方に野生化して群生が見られるようになったと言われている。石黒などの山間地に入ってきたのは、昭和後半(1960〜)であろう。 今では、原産地のヨーロッパ北部では小麦の害草であるといわれるが、今後、わが国でも畑作の害草として蔓延する可能性があるといわれる。 都会の雑草の90%は帰化植物といわれているが、石黒のような山間部の帰化植物も年々増えつつある。 ※柏崎の市街地及び周辺では年々増えているが、石黒では、初めて出会った2006年同様、現在(2018)も、希に見る植物である。 〔写真2006.5.15寄合〕 ハルザキヤマガラシのつぼみ 写真2006.5.10寄合 花期 写真2006.5.15寄合 花拡大 写真2006.5.15寄合 花期から果実期へ 写真2006.5.25寄合 果実期-1 写真2011.7.20寄合 葉の形(根生葉〜茎上部葉) 写真2006.5.15寄合 |
解 説 アブラナ科 明治に渡来した帰化植物で二年草、多年草になることもある。主に本州中部以北、北海道に分布。ロゼット状で冬越。要注意外来植物。 種子と地下茎によって繁殖する。 茎は高さ30〜70cm。葉とともに無毛。 根生葉は羽状に裂け、頂端の裂片は特に大きく両端につく裂片は小さく通常1〜4対(左下写真)。上部の葉は光沢があり、楕円形で波状の鋸歯がある(下写真)。 花期は4〜6月で茎の先に総状花序を出し多数の光沢のある黄色い花をつける。十字形花冠で花弁4枚、(左下写真)直径8mmほど。 さく果は線形で2〜5cm。先端にはクチバシがあるが花柱が残ったものである。 種子の三割程度は二年間水中貯蔵後も発芽力をもち河川や用水路により増え広がるといわれる。 別名 フユガラシ、セイヨウガラシ。 上部の葉 葉のつき方 根生葉 |