ハマニンニク | |
暮らしとの関わり 写真は柏崎市の裏浜の防波堤で撮った。若芽のうちはニンニクによく似ている。葉をもんで匂いを嗅ぐと微かにニンニクに似た香りがあるようにも思われる。観察のため葉を引きちぎろうとするも意外に強靱で簡単にはいかない。 草丈は50p前後。強靱な葉には艶があり、夕日に輝く姿はいかにも海辺の植物らしい印象をうける。 春の出芽は早く今日(2013.3.24)に海岸を訪れると防波堤で唯一、緑色の葉を20pほど伸ばしていた。 今日(2014.2.1)寒明け前の最も寒いころであるが、朝から晴れたので8号線沿いの小道に入りながら河内の入口から鯨波海岸にでて帰りは海岸通りから潮風公園に出て植物の冬の様子を撮影してきた。海浜植物のハマニンニクはすっかり地上部を枯らしているように見えたが近寄ってみると春の芽のような緑色の葉が見られた。 写真2012.6.23浦浜 早い出芽 写真2016.3.29鯖石川河口背景は黒姫山 写真2015.3.21裏海岸〔山雪型の冬で米山は厚い雪に覆われている〕 ニンニクに似た花期前の姿 写真2012.6.23裏浜 写真2015.4.15荒浜海岸 群生 写真2012.7.14裏浜 根茎 写真2012.6.23裏浜 真冬のハマニンニク(緑色の短い葉が見られる) 写真2014.2.1中央海岸 |
解 説 イネ科 北海道・本州・九州北部の海岸砂浜に生える大型多年草。しばしば群生をなす。 根茎は横に這いやや太く長い匍匐枝(ほふくし)をつける。 株は叢生し、地下茎は太く長い。茎は強靱で円柱形で高さ50〜100p。中空で上部には軟毛がある。 葉は、長さ30〜60p、幅1pほど。葉鞘は太く、長く縦に溝がお多い。 花期は6〜7月。茎の先に長さ15〜25p穂状の花序を直立しする。 花穂は初め緑色で後に白褐色となり芒はなく中軸には毛がある。小穂は5〜7個の小花からなる。 包穎は小花と同長か少し長く被針形で内折する。 名前の由来は葉の姿がニンニクに似て浜に生えることによる。別名テンキグサの語源はアイヌ語でこの草で編んだカゴをテンキと呼んだ事による。 葉鞘 写真2012.6.23浦浜 包穎 写真2012.6.23浦浜 匍匐枝の様子 写真2015.3.30安政町 花期 写真2016.5.16鯖石川河口 |