マルタニシ
暮らしとの関わり
 石黒では「ツプ」と呼んだ。
 昔は水田に敷いたように、たくさんいたものである。一時見られなくなったが近年、また見られるようになった。
 子供の頃には、田んぼからタニシを拾ってきて鶏のえさにした。
 また、内蔵の一部を魚釣りの餌に利用した。それは子貝を胎んだ個体には無い部分であったので雄特有の内蔵であったと思われる。当時の子供はオスの生殖器と信じていたが・・・→子供の暮らし
終戦直後は食用にすることもあった。

撮影日2007.8.17下石黒

解 説
タニシ科
 水田や池、潟、沼にすむ。
 殻の高さは6p、直径4,4p。卵円形で、殻は6層。それぞれの層は丸くふくらむ。体層(殻の下部)は大きくて丸い。ふたは黄褐色で内側はなめらかでつやがある。卵胎生で6〜7月ころ30個ほどの子貝を産む。雄は触角の先が巻いている。
 ふたをしっかりと閉じるとかなりの乾燥に耐えることができる。泥上に繁殖した藻を食べる。