オオルリボシヤンマ | |
暮らしとの関わり 子ども時代に、オニヤンマは容易に捕れたが、オオルリボシヤンマは,なかなか捕まえることができなかった。産卵期になっても、家の脇の池にはあまり姿を見せず、山の水草の生えた用水池などに行かないと見かけることはできなかったからだ。 また、オニヤンマのように草や木の葉に止まって休むこともなく、庭や道などを飛行する習性もないので捕まえるチャンスがなかった。それでも、雌は産卵中に捕らえることもできたが、美しい雄は子どもには、高嶺の花であった。たまに捕まえた者がいると、仲間から羨望の眼差しで見られたものであった。 写真2006.9.29落合 |
解 説 ヤンマ科 北海道から九州まで分布。おもに丘陵から山地の池沼や湿原に棲息する。 全長75〜92oの大型ヤンマ。雄の紋は青色が強く雌に比べて美しい〔右下写真〕。 7月中旬に羽化が始まり、8月下旬から水辺に産卵のために戻ってくる。浮葉植物の水中内にある茎の部分に産卵する事が多い。〔写真左・右上フトヒルムシロの茎に産卵する様子〕。成体になるまで4年かかる。 近縁のルリボシヤンマと酷似するが胸の斑紋の黄緑色の斑紋の上部が後ろに折れ曲がっていることで区別できる。したがって飛んでいる個体を野外で識別することは困難。
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