サクラタケ
暮らしとの関わり
 石黒では林の中の落ち葉の間に生えているのをよく見かけるキノコである。
 いかにもおいしそうでヒガンボウズ〔ナラタケ〕と間違えやすいが柄にツバがないことを子どもの頃から教えられた。
 食用とされて来たが、相当強い毒成分を含むことが分ったため現在は「有毒」とされている。→右下解説
 石黒では食べる習慣は以前からなかった。

〔写真 2005.10.27 落合〕

解 説
キシメジ科
 春から秋にかけて広葉樹林や針葉樹林の地上に発生する。分布は世界的であり傘の色は変化に富む。
 傘は2〜5p。初め釣鐘形で後に平らに開く。色は紫紅色、青紫色、ピンク色など様々。湿っているときには表面に条線がある〔上右下写真〕傘裏のヒダの色も淡紅色や白色など変化に富む。
 柄は5〜9p。
 名前の由来はその色による。
 昔から食用にされてきたが、最近の研究でベニテングタケと同様の毒成分があることが明らかになったので食べるべきではない。毒