カワムラフウセンタケ
暮らしとの関わり
 10月の半ばに下石黒のブナ林で出会った。未だ幼菌で傘はまんじゅう形で3個が寄り集まって生えていた。そのうちの大きなものを一本取って見ると柄からヒダは紫色で美しい。
 基部がふくらんでいてヒダの様子などからフウセンタケ科のキノコの雰囲気が感じられた。
 家に帰って図鑑でしらべ、オオウスムラサキフウセンタケと見当をつけたが、本サイトの指導をお願いしている先生に本ページを見ていただいた。その結果、写真からはカワムラフウセンタケと見受けられるが、ヒダに傷をつけたときの変化を確認しないと断定できないとのことであった。
 キノコの撮影にあたっては、ヒダを傷つけてその反応を確かめることは心がけているつもりであるが、たまたま出会ったときなどはつい忘れてしまうのでこれからは注意したい。
 ひとまず、カワムラフウセンタケで掲載した。

撮影日2010.10.15



撮影日2010.10.15


解 説
フウセンタケ科
 夏〜秋に針葉樹林および広葉樹林の内の地上に発生。
 傘は、まんじゅう形から平に開く。表面は湿っているとき粘性があり、中央部は褐色から黄土褐色、周辺部は淡色で更に全体に紫色を帯び繊維状。ひだは密で、上生(ひだが上向きの弧を描き、柄の上端近くにつながる)し、初め紫色で後に、くすんだ黄赤色となるが、傷つくと濃紫色に変わる。
 柄は3〜7p、太さは8〜13mmで通常基部が塊茎状にふくら表面は繊維状で淡紫色。傷つくと濃紫色に変わる。肉は淡紫色。傷つくと濃紫色に変わる。
 食用となる。



    縦に裂いた様子

撮影日2010.10.15