補記1 箱 膳 (はこぜん)
箱膳は、常時ホロ〔作り付けの戸棚〕に収納した。ホロは、上下2段に分かれ更に各段が上下2段のつくりになっていた。食事関係の物は、下の戸棚に収納した。

補記2
皆朱膳 (かいしゅぜん)

皆朱膳を所持している家は、石黒ではきわめて少なかった。各集落に数軒に過ぎなかった。
内朱膳は葬祭どちらにも使えたのであえて皆朱膳を買い揃える必要はなかったためであろう。


補記3

俵による飯米の保存
写真は、俵一俵しか下げてないが実際には、数俵の飯米を下げた。直接、梁につるさず、梁に太い竿を太縄で固定して下げる家もあった。俵の高さは、足継ぎを使って大人の手が届くほどの高さであった。