あしつぎ〔足継〕  
 かやぶき屋では、天井が高いため日常で足継ぎを必要とする場面が多かった。
 梁に下げた米俵から米を取り出すとき、柱時計のねじを回すとき、ホロ〔作り付けの戸棚〕の最上段から品物を取り出すときなど無くてはならない道具であった。特にまだ背の低い子どもには重宝なものであった。
 また、子ども時代に遊び道具として使ったことも多く、今も、特に親しみを感じる民具の一つでもある。