トビグチ    
 トビグチと呼ぶ。昔は、春のダイモチヒキの他に火消し道具としても使われ、消防小屋に常備されている道具の一つであった。
 筆者の経験では、石黒に昭和の初期までは、よく起こった春の川流れの遺体捜索にも使われた。
 名前の由来は、江戸時代に鳶職を中心に組織された町火消の消火作業に使われたことによると伝えられる。また、その先の部分が鳶のくちばしに似ていることによるという説もある。
 
民具補説→トビグチ