手押消火ポンプ
石黒では「椀用ポンプ」と呼んでいた。天秤状の腕の両先の穴に棒を通して総勢八人ほどで上げ下ろしをする。運搬は専用の荷車がありその上に載せて運んだ。
石黒に初めてガソリンポンプが導入されたのは昭和30年(1955)代の初めであった。
それまでは各集落に上の写真のような手押しの消防ポンプが備えられていた。
筆者が中学3年の時〔1954〕
学校消防団
が組織され、このポンプの操作を経験した。その後、石黒校のこの組織による活動は国から表彰を受けたという。
民具補説−腕用ポンプ