俵編み機    
 俵は、供出米の入れ物として欠かせないものであり大抵の家では作った。
 供出用の俵には、藁、縄、重量等に厳しい規制があり、熟練した人でも1日8俵を編むことが精一杯であったという。
 俵編み機は組み立て式であった。木製の重りを「コモヅヅ」と呼んだが百年以上使い込んで飴色の艶のでたものもあった。〔右下写真〕
 しかし、昭和30年(1955)代になると供出米の俵の規定が変わり、スプリング式の編み機(上写真)を使うことになった。スプリング式はバネで縄を固定する式で、それまでのコモヅツは不要となった。また、それまで2本の縄で編んでいたのが3本の縄で編むようになった。

参照→四季の農作業


百年以上使い込んだコモヅツ