くけ台と針箱と裁ち板は、子どもの頃から、誰もが家で見たことがあるに違いない。こたつに入って絵を描くときに、この裁ち板を画板代わりに使って怒られたのは自分だけではないであろう。
裁ち板は着物を仕立てるときに、へらで生地に印を付けて裁断するときに使った。上の写真のように折りたたみ式のものが一般的であり内側には裁ち型についての図が印刷されていた。
しかし、この折りたたみの裁ち板は代用的なもので、本式のものは長く厚い木の板で作られた重いものであった。(補説参照)
使わないときには脚をはずして、壁に立てかけて置いたことを憶えている。
民具補説−裁ち板
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