背負いばしご  
 
 石黒では「ソイバシゴ」と呼び、使うこともあったが希であった。重量があり、凸凹があって直接背負いにくい物を運ぶときに主に使われた。また、四角い箱に入った商店の荷物を運ぶ駄賃とりなども背負いバシゴを使った。
 普段の運搬ではニナワで直に背負うことが多かった。
 背負い梯子は荷物をしっかりと梯子に固定しなければならず手数がかかったことも余り使われなかった原因の一つであった。
 変った使われ方としては、冬季に病院で死亡した人の遺体を運ぶときに毛布に包んで背負いばしごに背中合わせに結わえて運んだものだという。

補説→背負いハシゴ