昭和の頃にはこの笠をかぶっている者を見かけることはなかったが、土蔵や天井裏などにこの笠がある家が多くあった。
この笠は、菅笠の一種で「三度笠」と呼ばれ江戸時代に三度飛脚〔江戸・大坂・京の三都間を毎月三度ずつ往復する飛脚〕が用いたものであるといわれる。その後、旅商人が用いるようになったと伝えられる。
石黒の民家でよく見かけることから一般の旅人もこの笠を着用したものであろう。
すげがさ(石黒での呼称) |
やまがさ(石黒での呼称) |
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一般に石黒で菅笠とよんだのは、山笠に比べて二回りほど大きい笠のことであった。→上左写真
三度笠は昭和20年代によく行われた青年団の演芸会などでは、股旅物の小道具に使われた。 ※カサスゲ
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