書簡 門出村より石黒村庄屋重左衛門宛  用語の手引
  〇御慮外

〇蝋燭→
配電以前の時代であり照明源として蝋燭は貴重なものであったであろう。

〇咄→


〇山方五カ村→
門出村の外荻ノ島村、漆島村、高尾村などであろう。

〇出町→
柏崎役所へ出張の意味であろう。

〇他組→
門出村は鯖石組に属し石黒村は上条組に属していた時代であろう。

〇坂井様→
大肝煎-坂井三太夫か

〇山田様→
大肝煎-山田偵助
か。


〇御執成→
おとりなし

〇弁理→
好都合位の意味か

早々頓首

〇惣左衛門→
門出村庄屋
 

近日暖和相催し候所いよいよ
御安全に御勤役成されべくと存じ奉り候
先日は永々御慮外殊に蝋燭
御手伝千万有り難く仕合せ存じ奉り候
その節御咄(話)の御拝借米にて
山方五カ村一同明後二十二日に出町
仕り度とて申し合わせに御座候に付き他組
には御候得共御貴村にて如何に
おぼ召しに御座候や迚も坂井様へお伺い
留守中の事故山田様へお伺い
万事御執成に願い役(訳か)に御座候間
態とおしらせ申し上げ此の席に
御出勤遊ばされ候はば相談弁理に候か
此の段左様御承知下され候
早々頓首
  午二月二十日
  

          門出村より
 
 石黒村□□
 庄屋重左エ門様    惣左衛門
     用書
 読み下し・用語手引き文責 大橋寿一郎