差出申す一札の事　　　　　　(田辺重順家文書)  用語手引き
  ○屋ひつ山


○和談


○小畑→小さな畑くらいの意味であろう。


○噯人(扱い人)


○役前


○親村→ここでは、石黒村を指す。
 　　　　差し上げ申す一札の筝 　一　この度、屋ひつ山の内、村中和談の上、往古より 　留め置き候場所へ去る丑年、小畑一枚切り開き仕り 　村中に対し申し訳なく役前筋一統御詫び申し 　勘認(堪忍の意味では?)に預かり候処、また当寅年作り付け仕り御改めに 　預かり誠にもって申し訳なく御座候、これにより親村役前 　様、御?人(あつかいにん)持をもって漸く詫び言相済まし下され忝く 　存じ奉り候、然る上は向後は右場所への入込、切り開きなどは 　勿論、何によらず村内作法相背き申し 　まじく候、もし無作法の儀これ(在り)候は、如何様の仰せ 　つけられ候とも違背申すまじく候、後日のため請け人 　加判差出し申す所、依ってくだんのごとし。 　　慶応二寅八　　　　　　　　　　　　　　　　　　　切り開き謝り?)主 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　甚八 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　受人 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三郎右衛門 　右書判形私預かり置き　　　　　　　　　　　　　　　同所会役 　候□相違ご座なく候、念の為　　　村内衆中　　　　　　　　松右衛門 　一判相添え渡し申し候 　　　　　名之右衛門　　村□へ 　　村　　角左衛門方へ
 読み下し文責-大橋寿一郎