○信仰・講
@熊野三社
この神社は中村氏の氏神でであるといわれ、板畑の村社となっている。板畑地区の全戸がこの神社の氏子、氏子総代は中村氏の総本家が務めている。祭日は4月15日と10月9日で、この日には10月9日は稲刈りのタイユ様と呼んでいる神職(岡野町の大倉氏)を呼び、お祓いを受けた。現在は10月9日は稲刈りの時期に当たるので行わない。また、昔は正月に神社でお籠もりが行われた。
A地蔵峠の地蔵様
毎月4日・14日・24日に峠の地蔵に参ることになっていた。10年前までは2度神職を呼びお祓いをしてもらった。現在でも秋の24日に行っている。
B念仏講(彼岸念仏)
春秋の彼岸に集まって、大数珠をまわしながら念仏をあげる。参加者は、嫁に家事などを引き渡した婦人である。講宿は各家順番にまわる。また、同じメンバーで葬式の翌日に念仏をあげる。
C庚申講(オカネ様)
庚申の日に各家の家長が集まって行う。板畑の中の何組かに分かれ、組毎に掛け軸を共有し、講宿は回り番で行う。男のいない家は参加できない。以前は「だんな衆(重立)」の組とその他の家の2組の計3組に分かれて行っていたが、現在は「だんな衆」とアライムキ、マツノソデ、ミヤシキムキの2組で行われている。
法政大学学術紀行研究会高柳町調査報告(1975−昭和50年
.
|