シャリンバイ(マルバシャリンバイ)

 せつめい 
 柏崎海岸では、植えられたものが公園(こうえん)や道ぞいに見られます。
 
中央海岸の公園には2mをこえるシャリンバイがみられます。また、高速道路の盛(も)り土の斜面(しゃめん)のにも、たまに見られます。

 別の名前を「マルバシャリンバイ」「ハマモッコク」とも呼ぶそうです。
 枝先に車形に集まってつく葉も美しいですね。
 
 トベラ
 ちなみに、葉の形が似た植物で、やはり海岸近くに見られるトベラという木があります(左写真)。
 マルバシャリンバイの花は、車形に集まった葉の中心に、たくさんつきます。梅の花にもにていますが、仲間である(ばら科)ノイバラの花にも、にていますね。


 1981年ころに、米山海岸の聖鼻の崖(がけ)にマルバシャリンバイが生えていたとの記録があります。→「柏崎の植物」(1981発刊)→この本によれば、新潟県では佐渡には見られますが、その他は村上市の柏尾と柏崎市の米山町のみに見られると書かれています。

詳しい解説
   
    かんさつ

◎葉を観察しよう。

@葉は、下写真のような形をしています。名前「シャリンバイ」のシャリ
は「車の輪(わ)」の意味でしょう。枝先に集まる葉が車のスポークのように並んでいますね。

A葉は厚く表面はツヤがあり光っています。このツヤは、葉を潮風や乾燥(かんそう)から守るはたらきをしています。

A葉の裏側を見てみましょう。これは、水分や養分を運ぶ道のようなものです。陽にかざして見ると、よく見えます。





◎花を観察しよう。

@花は、梅の花ににていませんか。「シャリン
バイ」のバイは梅(うめ→音読み→バイ)の意味があるのです。



Aルーペを使ってメシベとオシベを観察しよう。
Bオシベはたくさんありますね。何個くらいあるかな。
メシベの先は2つに分かれていますね



種子

果実を観察(かんさつ)しよう

○幼い果実は少し細長い形をしていますね。成長するにしたがって丸い形になり、色もみどり色から濃い黒紫色に変わります。