クロマツ

 せつめい 
 クロマツは、柏崎の海岸では、どこででも見られます。これは、クロマツが潮風(しおかぜ)に強い木なので防風林(ぼうふうりん)として植えられているからです。海岸のクロマツは風ばかりではなく、津波などからも私たちを守ってくれます。


 しかし、海に近いところに植えられたクロマツは、下の写真のように枯れかけているものもあります。海から吹いてくる強い潮風は植物にとっては、つらいものなのでしょうね。

 また、市内の家の庭などにも、庭木として植えられています。マツは昔から「松竹梅-しょうちくばい」などと言われ縁起(えんぎ)のよい木とされてきました。
 クロマツの他に幹(みき)が赤茶色の「アカマツ」がありますが、この木は山地に多く見られる木です。アカマツは、松くい虫の害を受けやすい木なので、現在では数が減っています。
 その姿からクロマツを「雄松-おまつ」、アカマツを「雌松-めまつ」とも呼びます。

詳しい解説
       かんさつ

◎葉をかんさつしましょう

@葉は2本が一組となっていますね。アカマツも2本一組です。
Aよく盆栽にされる五葉松(ごようまつ)がありますが、これは名前のとおり5本一組です。確かめてみましょう。


花を観察しましょう。花は4〜5月に咲きます。
@下の写真はオバナです。オバナは新しい芽の下の部分に咲きます。


A下の写真はメバナで新しい芽の先っぽにつきます。
B花粉を運ぶのは虫でしょうか。松の木にチョウやハチが寄ってきている様子はみかけませんね。では・・? そうです、風によって運ばれるのです。

種子
果実を観察しましょう
@夏の頃に、一本の木に青い松ぼっくりと土色の松ぼっくりがついているのを見たことはありませか。


Aじつは、茶色の松ぼっくりは去年のものなのです。(結実から一年半後に熟した果実ができる)

A種子には、羽のようなもの(よく)がついていて、くるくる回りながら遠くまで飛んでいきます。

Bでも、ほんとうによく飛ぶのでしょうか。風のある日に実験してみてください。