コマツナギ

 
   
 
  コマツナギについてのせつめい
 コマツナギは柏崎海岸(かいがん)で、たまに見られる小さな木です。1991年に発行された「柏崎・刈羽の樹木」には、『草原や路傍(ろぼう−みちばた)でふつうに見られる」と書かれていますが、今ではあまりみかけません。柏崎ではだんだん少なくなっているようです。
 ちょっと見たところ、草のように見えますが、茎(くき)はかたく根もとは、りっぱな木の幹です。
 下の写真を見てください。コマツナギがハマエンドウ(左下)やスズメノヤリ(右中央茶色の果実をつけた草)などとなかよく生えている姿は草のようにみえますね。

 このように草のようでもあり、木のようでもある植物(しょくぶつ)は、ハギやササ、ノブドウ、クサボタンなどたくさんあります。草と木の区別はそれほどはっきりしているわけではないのですね。

   草のように見えるコマツナギと幹のようす

 名前の由来は、馬をつないでも根っこが抜けないほどしっかりと根をはっているから、または、馬の好物(こうぶつ)で、立ち止まって食べることからついたという二つの説(せつ)があるそうです。

詳しい解説

   
    かんさつ

◎葉は、枝に向かい、たがいちがいについています。

@葉の形は、下の写真のような形で小さな葉が、だいたい5〜11枚ついています。(下の写真)



A葉のうらおもてを
ルーペで見てみよう。こまかな毛がはえています。


B次に、葉の先たんを見てみましょう。どんな形をしているでしょう。


◎花は6月から9月ころに咲きます。目を近づけて観察(かんさつ)してみましょう。

@ひとつひとつの花はハギの花に、にています。咲き方はクズににていませんか。どちらもマメの、なかま(マメ科)なのです。

A花を一つとって、ていねいに花びらを分解(ぶんかい)してみましょう。
 近くに生えているマメ科の植物の花をさがしてみましょう。


果実(かじつ)
◎果実を観察(かんさつ)しよう

@まめの仲間の果実は、大豆や小豆のサヤに、にた形のものが多くあります。コマツナギの果実もその一つです。



A果実を割(わ)って中を観察しよう。
どんな形と色のタネがででくるでしょうか。