ハマゴウ 
 
せつめい
 ハマゴウは、柏崎市のほとんどの海岸(かいがん)に生えています。砂の上に出ているのは枝で、幹(みき)のほとんどは、砂の中に、はうようにうもれています。
 枝の下の部分の砂を取りのぞいてみると太い幹(みき)があらわれます。

 また、枝のつけねからは、たくさんの長い根が砂の下にのびています。この根によってハマゴウは砂が風でとばされるのをふせいでくれます。
 でも、新潟県(にいがたけん)では、ハマゴウはだんだん少なくなってきています。そのげんいんの一つに砂浜(すなはま)が少なくなっていることがあります。
 また、ハマゴウにとりついて枯(か)らすアメリカネナシカズラという植物があり、柏崎海岸にも多く見られます。

 
海流(かいりゅう)のって、ひろがるハマゴウ種(たね)

 右の観察(かんさつ)から、ハマゴウの果実はハッポウスチロールのようなもので種をつつんていることがわかりました。
 そのため、ハマゴウの果実は長いあいだ海に浮いていることができます。ですから柏崎の海岸のハマゴウの果実が遠くはなれたオーストラリアにまで流れついて芽を出すこともあるのです。(上の地図を参考にしてください)
 オーストラリアの海岸でも日本のハマゴウと同じものが見られるということになりますね。
 いつか、海外旅行(かいがいりょこう)で行ったら、たしかめてみてください  ところで、海辺の公園で、幹(みき)の立ち上がったハマゴウを見かけました。風の強く当たらないところは、立木となるのでしょうか。めずらしい姿ですね。
 
詳しい解説
   かんさつ

◎葉は、枝に向かい合ってついていますね。



○葉のうらとおもてを観察(かんさつ)してみましょう

@葉のうら
は少し白いですね。ルーペで見てみましよう。こまかな毛が生えています。

Aよく見ると葉のおもてにもこまかな毛があります。(この毛はなんのやくめをしているのかな)



◎花は7月から9月ころに咲きます。



@花は変わった形をしていますね。

Aよく見ながらスケッチしてみよう。花の形と色、こまかい毛、おしべとめしべなど。

Bにおいもかいでみよう。


果実(かじつ)
◎果実を観察(かんさつ)しよう



@花のときのガクがのこっていますね。

A果実を割(わ)って中を観察しよう。

B中はハッポウスチロールのようなものが種をつつんでいます。(ルーペで見る)

Cよく、じゅくした果実を水に浮かべてみよう。



その他
◎昔はハマゴウを、かとりせんこうのかわりに使ったと伝えられています。
 おじいさん、おばあさん方に聞いてみよう。