ハマエンドウ

 せつめい 
 ハマエンドウは、柏崎海岸では砂浜が、へるにつれ、だんだん少なくなっています。でも、街(まち)の中の空き地などでも見かけることがあります。うめたての海の砂にまじって運ばれたのでしょう。
 全体が、やさいのエンドウマメによく似(に)ていますね。 
 ハマエンドウは、ときには海岸の岩山 のひび割れに根をおろして生えています。 上の写真は鯨波海岸でとったものです。とても強い植物なのですね。

 上の写真は2013年の3月27日にとった写真です。地下の根から新しい芽を出したのでしょう。
 ところで、ハマエンドウの豆は、とてもおいしそうなので、「食べらるかな」と思って調べてみました。すると、食べられるけれども、体に良くない成分が少しあるので多く食べてはいけないとのことでした。

 とても美しい花を長い期間にわたって咲かせるハマヒルガオが柏崎海岸でももっと増(ふ)えるように、私たちも力をかしてやりたいものですね。

詳しい解説
   
    かんさつ

◎葉を観察してみましょう。

○葉は鳥の羽のように1本の軸(じく)の両方に数枚の葉が並んでついています。
 一番上にはツルがありますね。このツルで仲間に巻きついてスクラムを組んでのびるのでしょう。




◎花を観察しましょう。
@
豆の仲間の植物に多いチョウの形のような花をつけます。


Aオシベやメシベは外からは見えませんね。花びらにつつまれているのでしょう。花びらをピンセットで1枚ずつ取って見ましょう。

B取った花びらはノートの上に並べておきましょう。オシベとメシベが見えましたね。オシベは9本ほどありますね。
 オシベの下の部分は、つながって筒(つつ)のようになっていませんか。

C花の色は赤と紫(むらさき)が見られますが、私の観察では、始め赤く後にむらさき色になるように思うのですが、皆さんも観察してみてください。


種子
◎果実(かじつ)を観察しましょう。
@エンドウマメによくにていますね。


Aサヤの大きさは色々ですが、大きなものは10個も入ったものも、あるかもしれません。

Bサヤの中の豆が、サヤの割れ目のふちとつながっているのが分かりますか。この場所が筋(すじ)になって残ります。人間のオヘソのようなものかな。

C種の豆も熟すと、肌色〜茶色〜焦げ茶色に色が変化するようですね。

Dハマエンドウの豆は、皮がとても丈夫にできていて、海流によって遠くまで運ばれます。